南の風

2020年12月14日

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過日週末を利用して高知まで足を伸ばしました。

新聞に載っていた日本の植物分類学の父牧野富太郎氏を記念する高知県立牧野植物園を見るためでした。

道中大歩危、小歩危、祖谷渓谷に立ち寄りながら行きました。


 
 
牧野記念植物園は高知市の五台山の一体約8haにありました。博士ゆかりの野生植物が約3000種以上植えてあるそうです。


wikimedeiaより

牧野富太郎博士は高知県高岡郡佐川町で生まれ。高知の豊かな自然に育まれ、幼少から植物に興味を持ち独学で植物の知識を身につけた。1884年、22歳で東京大学理学部植物学教室への出入りを許され、植物分類学の研究に没頭。1889年に新種「ヤマトグサ」を発表。日本人として国内で初めて新種に命名。生涯において収集した標本が40万枚、蔵書4万5千冊。1940年には現代でも研究者や愛好家の必携の書「牧野日本植物図鑑」を刊行。生涯においては研究に没頭するあまり借金に苦しめられ、その都度まわりの篤志家からの援助に助けられた。

家内が新聞に「牧野植物園」が載っているとの事で直ぐに何度か名前を聞いたことのある牧野富太郎博士の名前が頭に浮かびました。広大な起伏を活かした敷地に沢山の植物が植えられ何時間も楽しめる場所でした。植物園の建物自体も円形の木造架構の大空間で回廊も視覚的に美しかったです。村野藤吾賞を受賞しています。設計は内藤廣建築設計事務所でした。
 
 

翌日は朝市に行き桂浜に寄り帰路につきました。

野菜が洗われ整然と並んでおり、お供の犬たちも綺麗に(多分)洗われ横でとても良い子にしていました。

「・・・なるろ・・・。」

と語尾に「ろ」をつける珍しい訛りを聞きながら4色のラデイシュ、小ぶりな真っ赤なトマト、セロリ、色鮮やかなレモン、イタリアンレタス等を仕入れしましたw
 
 

桂浜では坂本龍馬像が太平洋の向こうに日本の未来を見つめていました。

来た時に何時も見るのですが像の後ろの銘板に

「時 昭和参年五月
 建設者 高知縣青年」

とあります。

「高知縣青年」がいいですね。


 
 
 
・・・以下蛇足乍ら・・・タブレット端末のメモ帳に土佐藩のことを記しておりました。

「この国のかたち」 司馬遼太郎著より

「土佐藩
倜儻不羈(てきとうふき)の一手販売の土地
風土的精神として拘束を好まない
中江兆民 ルソー思想の日本への移植者 少年期三度の食事後茶碗投げる
微塵に砕ける音に快感 母奇癖奇行に寛容
頑質ではない。柔軟 民約論の訳者 明治天皇、西郷隆盛を敬慕
官権思想の秀才 井上毅(こわし)も好き 坂本龍馬も好き
坂本龍馬 役人にならない 無私の発言ほど力 倜儻不羈の人
土佐人 南海道の気質 平等意識 長宗我部氏 国民皆兵 我が家は一領具足という伝統 関ヶ原敗者 遠州掛川の山内氏 郷士制 屈辱的な土下座の礼
佐幕藩乍ら天皇制を夢見る 二元性 江戸期の多様性」

 

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