2006年3月30日
数日来の寒さの中、春が確実にやってきております。梅の花や連翹(れんぎょう)がとても華やいで見えます。桜の開花も間近です。
会社の中庭のしだれ梅も満開になりました。
以前に御世話になっている信用金庫の理事長さんをこの時期にお訪ねしました。
「米田さん。桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿といいましてな・・・。」とお話し頂きました。村夫子然としたご風貌と春風駘蕩たるお人柄を懐かしく思い出します。
若年の頃、湯川秀樹博士の自叙伝を読みました。序章の最後の一行に生家のことを
「・・歳ごとに紅梅の美しくにおう家であった。」と書いてあり「非常に美しい文章・・」と感じたことがあります。
間もなく、梅の花弁が、散りゆく様を眺めるのも良きものです。しばらくは春の訪れを楽しみたいと思います。
春雨の ものがたりゆく 蓑と傘 与謝蕪村