2006年8月3日
いきなり携帯telの振動音が鳴り
℡ ℡ ℡ 「社長さんですか・・?」。
懐かしい砂利採取の地権者組合の○○さんからです。
「社長さん、お久しぶりですなぁ・・。大雨で冠水して・・・。採取地の地区外との道路法面が崩れて・・。」
「明日から直しに入るので、丁度、昼から見に行くところです・・。」
「3時に会合終わりますので私も行きますわ・・。社長さん、費用は・・?」
「うちがやったところなんで・・・。」
「そうですか・・。」
土木の美馬君と炎天下の中、廻りの蒼(あお)い山々を眺めながら待っておりますと、○○さんが見えました。
「この間も葉書もろて・・・。すんませんなぁ。」(笑)
久闊を叙しながら、一緒に復旧ヶ所を見てまわりました。丁度重機も到着しました。
○○さんは農業を手広くやられて、篤実そのもので地元の信頼もとても厚い方です。
お付き合いの中で印象深い出来事があります。
大雨の時に直ぐに冠水する府道(堤防の川側)で灌木(かんぼく)に抱きついて助けを待つ学生を自分の身も顧みず、家の和船にロープを括(くく)りつけて助けに行かれた話です。
ご自宅で奥さんもおられたところで淡々と話されました。
砂利採取が終わった時も役員さん方に地元の料理屋さんで一席設けて頂き、機嫌良く皆で完成を祝いました。帰りに一人一人にその年の新米をもたして頂いたことをいつまでも覚えております。
別れ際、大きなお声で語尾を伸ばされ「・・・おー。」(・・のように聞こえる。ご苦労様でしたの意)と声をかけて頂く様は、以前と全く変わりません。
笑顔で別れました。
こんこんと 水は流れて 花菖蒲 臼田亜浪