穏やかさ

2007年2月26日

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 娘の進学により、引っ越しに京都まで行っておりました。引っ越し先は北の方で大学や高校の集まった所です。近在には小堀遠州作といわれる著名な庭園やお寺があり、風情のある石畳もあり、一歩はいるととても閑静なところでした。お寺の塔頭(たっちゅう)の前には「拝観謝絶」の札が掲げてありました。禅宗で戒律の厳しい名刹と以前本で読んだ事を思い出しました。

 マンションの1階が商店になっており、休みのために空いておりましたので、バリカーを取って1トントラックを横付けしました。大家さんの年配のご婦人が待っていただいており、荷物運びをご親切にも手伝っていただきました。

 荷物の運び込みが終わり、一段落して家内と娘が片づけをしている脇で、ベットの上でうつらうつら・・と横になってまどろんでおりました。

 突然「ピ-!」という警笛。

 ベランダから見ると商店主さんが帰られたようです。
お詫びを言って車を移動させました。戻ってきますとまだ商店主さんがおられて、

「悪いね~悪いね~。四国から学生さんの親御さんが見えるので空けておかなあかんので・・・。悪いね~。」

と断りをおっしゃられました。
大家さんといい、商店主さんといい「とても親切で穏やかやなぁ・・。」と感じました。

帰路、ここ彼処の梅を楽しみながら帰ってきました。

白梅
  

 卒業す 片恋のまま ま、いいか       福地泡介

 

 

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