2007年8月20日
週末、環境関係のTV番組を2つ見ました。その内の一つが「NHKスペシャル 世界里山紀行 フィンランド 森・妖精との対話」でした。思わず見入ってしましました。
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「森と湖の国」と呼ばれる国フィンランド。国土の7割は森に覆われ、人々は森とともに密接に暮らしている。自然のブルーベリーなどの野草の採取を行う光景や家中に森の木を飾る儀式の光景が映しだされる。
森には目に見えない「精霊」が住んでいると考えられ、木を切るときは、木の廻りを3回廻り、斧で2回木をたたいて、「精霊」に合図を送り、許しを請う農夫。
フィンランド特有のサウナにも、「精霊」が住んでいると考えらている。
農夫は言う「サウナの精霊はこれくらいの大きさだ。」(手を拡げる仕草。50~60cmくらい?)
農家の庭には、樹齢100年を超える白樺があり、「森の賢者」と呼ばれる梟(フクロウ)が子育てにやってくる。農夫は「初めて梟がやってきたときは『心臓が止まりなりそうになる』ほど喜び、老木の下で耳を澄ませて一夜を過ごした。」と目を輝かせて語る。
畑では野鳥が卵を産み、農夫が棒で印を付けて廻り、トラクターで注意深く耕す。野鳥を駆除すると、他の害虫が繁殖した経験が人々を賢くさせている。
「何事も自然の摂理にはかなわないのだ。」
森の生き物たちの頂点に立つのがヒグマ。「森の王=タビオ」として崇められている。熊猟には、一昼夜自然の中で断食し、人間界の臭いを消して猟犬とともに挑む。狩猟後、ヒグマの頭蓋骨を背中に背負い、木に登り、木に掛ける。「タビオ」とコミュニケーションをはかる儀式である。
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番組全体に人間が自然を敬い調和して生きていく行き方が示されました。一時良く読んだアラスカを舞台に活躍しカムチャッカで急逝した写真家故星野道夫氏の著作に出てくるアラスカの人々の考え方と驚くほどよく似てるように感じました。
(チーム・マイナス6%blogより)