2012年10月11日
ボスポラス海峡横断鉄道建設工事現場を視察しました。
日本の大成建設様とトルコの2社とのジョイントベンチャー工事であります。アジア大陸とヨーロッパ大陸を結ぶ海峡を海底トンネルで結ぶ大プロジェクトです。
黒海とマルマラ海を結ぶ最小幅600m延長35kmのボスポラス海峡には第一大橋(欧州の企業施工)と第二大橋(日本のIHIJV施工)がありますが、慢性的渋滞状態。インターシテイー構想(都市間をダイレクトに結ぶ列車)や中央アジアの天然ガスなどをパイプラインで結ぶ思惑もあるそうです。
延長13.6kmで沈埋トンネル部(ドックで函体を施工し曳航・沈設・ゴムパッキン部を水圧で接続)、シールドトンネル部、山岳トンネル部があり、駅舎4駅も含まれる工事です。契約金額は約1,500億円、工期110ヶ月。
工事の苦心は沈埋トンネル部は地震の液状化対策の為海流の早い中での海中の地盤改良、シールドトンネル部は地盤の隆起による地層の変化対応、山岳トンネル部は埋蔵文化財調査の為アクセス部が限られる中での工事等だそうです。
海流は川の水が流れ込む黒海からマルマラ海に常時流れているそうです。しかしながら、海底部は塩分濃度の関係で逆に潮がさしているそうです。
トルコ国の政治家はメデイアを呼ぶことが大好きで貫通式は大統領の誕生日、竣工式は建国90周年に合わせられるそうです(^_^;)
竣工も目処がたちつつあり、案内してくださる社員の方の表情も明るかったです。無事の竣工を祈りたいと思います。
その他にはカッパドキアに行って気球に乗って800m位までに上がったり、イスタンブルのバザールに行って結構な量の香辛料を買ったりしました。
ギリシャでは運河を見たり、Hシュリーマンの著作「古代への情熱」で有名なミケーネ遺跡を見たりしました。
アテネ市内ではアクロポリスの丘へ行ったり、博物館に行ったりしました。
アテネ国際空港のボーダフォンの充電カウンターでこのブログを書いています。今日は流石に日本食が恋しくなり、先ほどシンタグマ広場近くで食べた日本食にホッとする米田でありました。
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