愉楽(ゆらく)

2013年11月5日

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愉楽(ゆらく)とは深い楽しみの事だそうです。
 

三連休の最終日は春日町で朝から個人のお宅の地鎮祭でした。

雨が心配されましたが、丁度雨も上がり涼気を含んだ晩秋の風が吹き、施主様ご家族と機嫌よくお祓いをしました。

 
・・・・地鎮祭後小雨の中、テニスの練習に参加。

最近は調子は良いような気がしたが、1試合も勝てず早めに帰宅。

ドフトエフスキーの「白痴(idiot)」を耽読。

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面白いw

心地よい疲労感の中で、安楽椅子に背を持たせながら細かい文字の世界に引き込まれていく。
 
 
 
最近は昔読んだ本で、無性に読み返したくなる時がある。

2週間前は「エリック・ホッファー自伝  構想された真実」。

・・・本棚や物置から直ぐ探し出せるか心配でしたが、割合簡単に見つかる。

これも日曜日に早めに帰宅して通読。

簡潔な文章に惹かれる。

沖仲士の哲学者。

・・・セールスのやり方をおぼえ、主婦たちに歯の浮くようなお世辞を浴びせ始めると、オレンジは次から次へと売れていった。ある家で自分でオレンジを栽培したのかと尋ねられたが、私は農場と家族をでっち上げて、適当な作り話をした。そして、午後早々にオレンジは売り切れた。

 遅い昼食をとろう腰をかけ、かせいだ金を数えているうちに、しだいに深い疑念にとらわれ始めた。それはいままでに感じたことがなかったもの ― 恥辱だった。平気で嘘をつき、お世辞を言い、多分なんでもしたに違いがない自分に愕然とした・・・
(エリック・ホッファー自伝  構想された真実  オレンジ売り)

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この本の中の引用が「白痴」「旧約聖書」モンテーニュの「エセー」(随想録)でした。
 
 
 
数週間位前から何となく読みたくなり、寝床の枕元に同じ作者の「波止場日記」を置いてました。

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多分梅田の大型書店のコーナーでたまたま手に取ったものと思われます。

昔良く通った営業先の法人様が同じビルの中にありました。
 
 
文章の中に一行でも自分の琴線に響くものがあれば、「読んでよかったなぁ」感じられます。

また読書は「現実の時間」から「空想に遊ぶ時間」にワープ?する媒体のように感じられ

ます。

本から長く離れると、心の中が「乾いた」ようにも感じ自分が少し「バランスを崩している」と感じます。
 
 
 

・・・夜半、ふと目覚めると、古(いにしえ)の老いた賢者が私に何か語りかけてきます。寝床で彼の語りを反芻してみます・・・・

 

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