2017年8月10日
娘が仕事の関係で帯広におり、夫婦で訪ねて来ました。
ここ数年毎年訪ねております。
今回は丁度インターステラテクノロジー社(ホリエモンこと堀江貴文氏が関係している。14人の会社)の小型ロケットMOMO初号機の打ち上げがあり、娘が見学の切符(有償)を取ってくれました。帯広から南へ車で1.5H位かかる大樹町で朝500~800の間での打ち上げとのことでした。HPを見ますと「小型で低価格のロケット=ロケット業界のスーパーカブ」を目指すとのことでした。
朝230に帯広を出発し400に到着。多くの方々が楽しみにお見えになっておりました。
別途パブリックビューイングがあり、ちょっとした十勝地方の町興しの感じでした。
発射台から4km離れた高台の丘陵地が見学場所でした。
結構寒いが雲もなく発射陽より。
「Go/NoGoの判断の結果、Go」のアナウンスに場内は安堵の声。
620発射のアナウンスがあり、カウントダウンが始まりました。
当方は一生懸命iPad miniの動画のリハーサルを行う。
途中で液体酸素注入のトラブルがあり「カウントダウン ホールド」のアナウンスがありました。リカバリーを行い再度820に発射のアナウンス。
750に「NoGo」のアナウンス。低温によるバッテリーの電圧低下による液体酸素タンクバルブの不具合だそうです。
次の発射Windowは1020-1230との事。
諦めて芽室町の剣山(1205m)へ向かいました。
帯広から西へ40分位で登山口の剣山神社に到着。
剣山神社にお参りして登山カードを記入して1020に山道を歩き出す。
緩やかな登りが続く。
・・・重大なことに気づく。。
「カラ~ン♪カラ~ン♪」
すれ違う方々は皆さんクマ除けの鈴をつけておられる。。
「あ~~俺等熊に食べられるんやろか・・・。。。」
・・・一部鈴をつけてられない方もおられ気を取り直して歩く、歩く。
時折、可愛らしい花々も目を楽しませてくれる。
ストックを持ってきたが使わず、手袋をした手で石や木の枝、根っこに掴まりながら登る。
ロープに掴まるところもある。
1時間半位で稜線に出る。(一の森)
暫し小休止して稜線を歩く。
順次不動岩、二の森、三の森等々越えていく。
いよいよ頂上が見えてくる。
岩がそそり立つようで険しさを感じる。
途中すれ違うサングラス姿の年配のカップルは二人ともヘルメットを被っておられる。
すれ違う女性二人の方に
「これから二ヶ所危ないところありますからね(微笑)」
と声をかけられる。
いよいよ梯子のかかった岩場を登る。
梯子の下は千尋の谷。。
・・・ロープに掴まりながらハーケンで横向けに固定された梯子の上をトラバースして、梯子を登る。
此処で梯子を下りてくる中学生と父親に出くわす。
慎重に息子さんが降りてきて父親も次ぎに慎重に降りてこられた。
挨拶をしてすれ違う。
山頂前にも梯子があり鎖に掴まりながら登る。
二人いるのがやっとの岩の頂。
十勝平野が望める。
時計を見ると1250。約2時間半で登ってきた。
山頂を降りて眺望の良いところでおにぎりを食べ一目散に降りる。
稜線から斜面を降りかけると先ほどの中学生と父親の親子が立ち止まっている。
「?」
・・・えらく早く追いついたので怪訝に思う?
挨拶して追い越して、斜面を降りていく。
途中家内に追いついて声をかけられる。
「息子さん、足をくじいちゃったんやて・・・。」
そのまま降りていく。
・・・・登りかけにすれ違った折にお父さんが運動靴であったのを思い出す。
息子さんも運動靴かも?
くるぶし固定をしないので挫きやすい・・・。
・・・歩いているうちに疑念がこみ上げてくる・・・。
「・・・ストックを持って行ってあげた方が松葉杖みたいに降りやすいのでは・・?」
「・・・もう大分降りて来たので、又登っていくの大変やし・・・。。」
少し葛藤しながら降りていく。
・・・「う~ん。」
踵を返して登っていく。
少し登って耳を澄ます。
何回か繰り返す。
中学生とおぼしき声が聞こえてくる。
「足挫いちゃったんやったら、ストック使ってですか?」
「僕は大丈夫。むしろパパの方がいるかも?」
「パパ、ストック使う?」
お父さんも足を挫いておられようでしたが、笑顔で辞退された。
(私との距離もあんまり離れてなかったので少し安心して)先におりかける。
後ろから
「パパ!頑張れ~!」
の声が何回も聞こえてくる。
登山カードに下山時刻を書いて剣山神社に無事のお礼のお参りをした。その後、芽室町駅前のモール温泉「鳳の湯」に向かう。(泥炭などから出る湯のため植物起源の有機質を多く含む)湯量も多く気持ちよかった。
芽室町は高等学校スキー部の恩師の郷里。
芽室町の中学校時代の遠足で剣山は登られたのこと。(直前にわざわざその旨の手紙を頂く。)
恩師の郷里で山登りと温泉とは感慨深かったです。