頼山陽

2023年10月22日

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関連会社の砂利採取業の西部開発の社員旅行で博多、長崎に行ってきました。
 


 

二日目の長崎では軍艦島にも行ってきました。

ガイドさんの案内がとても良く、いきいきと当時の採炭の様子を話していただきました。
 

夜は宿からタクシーで小高い山の中腹を越えて茂木というところまで行き、歴史のある活魚料理の料亭に連れて行っていただきました。

湾を目の前に臨む素晴らしい場所でした。(・・後で判ったのですが天草の対岸でした。)
 


 

伊勢海老の活き造りや鮑を前に皆テンションが上がっている頃、隣に座っていた工場長代理のT君が何やら箸袋の裏の文章を訥々と声を出して読んでいました。

「・・・くもかやまかごえつか すいてんほうふつせいいっぱつ ばんりふねをはくすあまくさなだ けむりはほうそうによこたわってひょうやとぼっす べっけんすたいぎょのはかんにおどるを・・・」

「!」ときて、箸袋の裏を読むと頼山陽の「泊天草洋」という詩でありました。
 


 
 

泊天草洋

雲耶山耶呉耶越
水天髣髴青一髪
萬里泊舟天草洋
煙横篷窗日漸没
瞥見大魚波間跳
太白當船明似月

遠くに見えるのは、雲だろうか、山だろうか、それとも呉の地だろうか、越の地か。
水平線との境に、髪の毛のような青い一筋が連なっているのがみえる。
万里の彼方に広がる天草洋に舟を泊めて、夕もやが舟の小窓あたりにたなびいて、太陽はしだいに西の海に沈んでいく。
一瞬、波間に大きな魚がびとび跳ねるのが見えた。
空には、宵の明星の金星の光が舟にあたり、それは月の輝きのように明るかった。
                                    「頼山陽詩選」より

 

・・・以前に天草を旅した折にふと「天草、あまくさ、Amakusa・・・?」と頭に浮かび「頼山陽詩選」という本にあったこの詩を思い出したことがありました。

頼山陽は江戸時代に「日本外史」を現した歴史家です。この地へ来ると何故か頼山陽に縁があるのが不思議です。

夜は皆でカラオケに行き楽しい夜を過ごしました。
 

 

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