2008年9月5日
市内の笹場までYさんの弔問に行ってきました。享年81歳でした。
故人は、弊社が35年前に竹田川笹場井堰(灌漑用の取水施設)の新設工事させて頂いた時の井堰組合長さんです。弊社の先代と同じ歳のせいもあり、先代がとても仲良くして頂きました。
毎年年末には会社の玄関に門松をつくりに来て頂きました。
・・・帰りにお宅の前にある笹場井堰に行ってきました。
工事中のことを良く覚えています。
丁度私が15歳のときでした。
高校受験の時で、早朝机に向かっておりました。
1階から先代が、
「洋一。鯉取りに行こう・・。川をせき止めとるで・・・。」と声をかけてくれました。
現地へ車で行きますと、川は工事の仮締め切り中で、川面に靄(もや)がたっておりました。小舟をだして川漁師らしき人がおり、大きな鯉網で岸に生えた背の高い草の根本を「ガサガサ」やっておりました。
しばらくして、1m近くある鯉が採れました。麻で編んだドンゴロス(インド産の粗い麻布や、それで作った麻袋)にいれた気がします。帰りにR175号の道路脇に、秋の朝日の中で、栗がたわわに実っていた光景を覚えております。
我が家に笹場井堰の工事の時に、工事風景を撮影した8mmフィルムがあります。伐開(草木を刈ること)と河川の仮締め切り風景が映っております。
・・先代は当時としては、先鋭の試みをしていたのだと思います。・・そう・・心も大いに弾んでいたに違いありません。
これが35年前の話です。
次は24年ぶりの話をします。
先日、舞鶴で工場の上棟をしました。
お施主さんは弊社に24年ぶりに工事をご発注頂きました。前回の工事は、私が米田組に入社した年で、商業施設をお世話になりました。
突貫工事で、丁度私が結婚した時で、式やなんやで、バタバタしている内に工事が終わっていたのを覚えています。
実に24年ぶりに声をかけて頂いて、上棟の運びになりました。
上棟式の時に、私もとても晴れやかな気持ちになり、心が弾みました。
お客様とは「なが~~いお付き合い」になります。
古い時代も今の時代も、モノ造りは「心が弾む」のでしょうね。