2005年10月20日
未明、舞鶴若狭道を南下しました。天空の西にはこうこうと十六夜(いざよい)の月が輝いていました。三田あたりでは真正面にくっきりと見えました。
以前、同じように未明に走った時にはガスの中、天空に見え隠れする満月(十五夜)がこうこうと輝いていました。とても幻想的な風景でした。
この道では四季折々、素晴らしい景色を見ることがあります。春の早朝、春日の三尾山(多紀連山)の山腹を走った時には朝靄(あさもや)の中、山一面にこぶしの白い花が咲いており、幽玄の世界を走っているようでした。窓を全開にして一瞬を楽しみました。
緑影濃くなった頃には、三尾山から見る下界の景色は田植えも終わり苗が伸び「緑の絨毯」を眺めているようです。その眺めはまさに「瑞穂国」(みずほのくに)にふさわしいものです。梅雨の頃、氷上から西紀へその「絨毯」の中を抜け、青葉の生い茂った山中を走った時には、我が身が緑に染まっていくように思いました。
早春の頃、道路脇に毎年花を咲かせ目を楽しませてくれる同じ一本の紅梅を眺めるのも良いものです。舞鶴若狭道の運転も興がつきません。