2006年2月25日
先日、日帰りで上京する所用があり、新幹線に乗りました。京都から東京までぼんやりと沿線の景色を眺めているのが好きです。
伊吹山あたりの眺め・浜名湖辺りの眺め・晴天なら富士山の眺め・静岡の茶畑の眺めなど興を誘います。
あいにくの曇空でしたが熱海あたりで紅梅が眺められました。
今年は寒かったために紅梅を見るだけで
「ようやく春が来たなぁ・・。」といった思いになります。
若年の頃、帰郷して幼馴染と市内で飲んでおりました。市内から当時自宅のあった郊外まで歩いて30分ほどかかりました。深夜酔った足でポケットに手を突っ込みながら下を向いて、ゆらゆらと寒さが緩んだ空気の中歩いておりました。
ある処でなんともいえない華やいだいい匂いに全身が包まれ「ハッ・・」と上を見ました。そこには大きな大きな梅の木の枝が伸びておりました。
翌日、通りかかりにマジマジとその梅の古木を眺めました。
梅が香にのつと日の出る山路哉 芭蕉