2006年12月12日
会社の仕舞いがけに、勝手口にダンボールに大根が入っておりました。ナイロン袋に1本入れて帰宅の途につきました。会社では頂き物を勝手口において各々が持ち帰るようになっております。
丁度その日は家内が留守で朝がけに「帰りにお刺身でも買って帰った方がいいよ~。」と言われていました。
スーパーの鮮魚売り場に行きますと土木の○○君がおりました。
「お~・・。遅くまでご苦労様・・。」
「この時間になると刺身が半額になるんですわ・・。」
「ここに社長と二人おったら・・なんか寂しい会社やなぁ・・。(笑)」
レジのところで思いついてビールのロング缶のパックをかって、彼に持たせました。
「え~ほんとに良いんですか?」と喜んでくれました。
帰って遅く帰ってきた家内に始終を話しますと「よかったね~。」と喜んでくれました。
翌日大阪のお客様のところに出かけておりました。
帰りに駅前の商店街で「大根1本100円」という看板を見かけました。
漠然と「福知山やで大根もただでいただけるし・・。」と昨日の大根を思っておりました。
突然気づいたのですが昨日の大根は今度弊社で家を建てられる○○君の郷里のご両親が弊社の営業社員に持たして頂いたものでした。
「人に与え与えられて・・。」生きていると言うことを感じました。
葱買て 枯木の中を 帰りけり 与謝蕪村