3月去る月別れ月

2008年3月2日

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ちりめん3
お客様をお送りして、受付に来ますと、青年が二人カウンターにかけておられました。

「・・・お聞きしておりますか?」

「ええ。」

横で、女性社員が不在の担当者に電話をかけておりました。マンションの退去の手続きに来られたようです。本日、退去のご様子です。担当者に電話を替わりますと、年度末でバタバタしているようです。

「・・17:30やったら、僕が行けるで僕が行くわ・・。」

「助かります。」

お話をお聞きしますと、高知市の西のS市に、地元の大学をご卒業されて、帰られるようです。

「あっちの方は、この間のテレビ番組の『歌姫』ですか・・。面白かったですね・・。」

帰り際、ご郷里の特産のちりめんじゃこの詰め合わせを

「お世話になったので・・。」

と手渡されました。

会社に何もなかったですが、浜松のうなぎパイがあったので、僅かですが、ポケットに入れて頂きました。

彼の前途に幸多からんことを祈り、お見送りしました。

  白梅(しらうめ)に  明くる夜(よ)ばかりと  なりにけり     与謝蕪村

 

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