呼びましょうね・・・。

2010年3月24日

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某日、京都での業界団体の会合に出かける。

3月末故、何かと会合が多し。

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往路、車中、読みたい本を2冊ばかり、持参し熱心に読む。

いつの間にか、・・・・睡魔が・・・・。。
 

・・・気づくと、園部駅で電車が車両不調のため、立ち往生している模様・・。

それをいいことに、再度読み進める。

アナウンス有り。

・・・・回復不能になりましたので、4番線の快速に乗り換えてください。特急券は払い戻し・・・・
 
 

階段を上がって、降りるところで、前を歩いている80歳前後のご老人が、足をもつらせ前のめりに倒れられる・・。

「あ~!!」  廻りの婦人

「・・・・・・」  ご老人

あわてて皆で抱き起こす。

怪我はない模様。

悲鳴をあげられた、婦人の一人が腕を取りながら、老人と階段を降りられる。

「さ~着きましたよ。」
  

 
 
 
復路、二条駅に着くと、小雨の中、騒然とした雰囲気・・・。

今度は初老の男性が、駅頭で倒れられている。

取り囲む人々・・・。

近所の店員とおぼしき婦人が抱きかかえて、駅の待合いのベンチに座らせる。

私も男性の荷物を運ぶ・・。
 
 
気づくと、倒れた男性と駅前の店員さんと私の3人になっている。

店員さんはうどん店の方のようで、50代で黒のジーンズに割烹着姿。

ジーンズが粉で白い・・・。

男性が直前にうどん店でお湯割りを飲まれた模様。

地面に座り込み、根気よく店員さんが男性に話しかける・・・。
 
 

「救急車を呼びましょうか・・?」

「・・・・大丈夫 。前にもあったし、自分でわかる。」

「病院で休んでいったら・・・。」

「・・・大丈夫。」

・・・何回か同じやり取りが続く・・・・・
 
 

「・・・おいくつですか?」

「・・・・65歳。」

「家はどちら・・?」

「・・・醍醐。」

「前は何処の病院に入られたの・・?」(笑顔)

「・・・音羽病院。」

「・・・呼びましょうね。」(笑顔)

 
 

あっという間に救急車が到着。

「前回はどんなことで倒れられました・・?」(隊員)

「・・・脳挫傷・・。」

淡いブルーのベン・ケーシーみたいな医療着姿の京都市消防局の精鋭達は溌剌としている・・・・。

・・・両方で抱きかかえないと歩けない状態。

担架で無事救急車に収容。

 
 
一連の店員さんの対応に、・・・仰ぎ見るような思い・・・。

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