夏は夜

2010年6月26日

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用事があり、産休中のSさんにメールする。

「・・父に出会われたのですか!元気にしていたでしょうか?・・・なんて、月曜日に会ったところです(笑) ○○へは何か用事で出向かれたのですか?・・・」

相変わらず、トンチのきいたメールが帰ってくる。
 
 

・・・夕刻、会社の階段の踊り場から、

「わ~、夕焼けが綺麗!!」の声が聞こえてくる。

・・・息を呑むような、ピンク色に染まった空が見えてくる。

夜

家に帰り、勝手口で愛犬の相手をしながら(何故か幼児言葉?)、空を見上げると、夏の夜空が澄んで美しい。

・・・う~ん・・・。。彼女の言うとおり・・・「夏は夜。」やな・・・・。
 
 

Sさんのメール。

「・・・昨晩なかなか寝付かない娘を抱っこしながら窓の外を見ていると、水辺から迷子になったのか蛍が一匹フワーッと飛んできて、その光の想像以上の明るさにちょっと感動してしまいました。

『夏は夜。』ですね。」

・・・Sさんも将来、・・・稀代の才女清少納言のようになるのか、はたまた頓智話の世界で一休さんのようになるのか・・・、楽しみですね(笑)
 
 

春はあけぼの。

やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 

夏は夜。

月の頃はさらなり。

闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。

雨など降るもをかし。
 

秋は夕暮れ。

夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、

二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

( 「枕草子」   清少納言)

 

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