2011年5月24日
夏は来ぬ
1 卯(う)の花の匂う 垣根(かきね)に
時鳥(ほととぎす) 早(はや)も来(き)鳴きて
忍(しの)び音(ね)もらす 夏は来ぬ
2 五月雨(さみだれ)の 注(そそ)ぐ山田に
早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡(ぬ)らして
玉苗(たまなえ)植(う)うる 夏は来ぬ
3 橘(たちばな)の薫(かお)る 軒端(のきば)の
窓近く 蛍(ほたる)飛び交(か)い
おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ
4 楝(おうち)散る 川辺(かわべ)の宿の
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
5 五月闇(さつきやみ) 蛍飛び交い
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ
(作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助)