2011年12月23日
小雪の早朝のシクラメン。
外は寒い中で、部屋の中が暖かく少し華やいで感じる。
陰陽の妙。
「仮令、怒れる風体にせん時は、柔かなる心を忘るべからず。これいかに怒るとも、荒かるまじきてだてなり。怒れるに、柔かなる心を持つこと、めづらしきことわりなり。また、幽玄の物真似に、強きことわりを忘るべからず。これ、一切、舞・はたらき・ものまね、あらゆることに住せぬことわりなり。また、身をつかふうちにも、心根あるべし。身を強く動かすときは、足踏をぬすむべし。足を強く踏むときは、身をばしづかに持つべし。これは、筆に見えがたし。相対しての口伝なり。 」
(風姿花伝 別紙口伝 世阿弥)