2009年1月24日
朝出かけに、雪が激しく降りかけました。昨日新車(トヨタ プリウス)に入れ替えたため、あわてて朝一番に旧知のタイヤ店にスノータイヤをつけに行きました。
先代の頃に、社屋を建てさせて頂いたお店です。
幸い、息子さんの社長さんがおられ直ぐに作業に取りかかって頂きました。
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遠い昔・・お店の女性経営者(現会長)の方からお電話があり、先代と上がりますと、社屋を建てるという計画をお話になられました。先代が、
「見積もりの末席にでも加えて頂ければ・・・。」と話しました。
「いいえ。社屋は米田組さんに建ててもらうと決めております。」とニコニコとお話になられました。
工事引き渡し後の年末に女性事務員さんが会社まで軽トラックで一升瓶8本くらいを木箱に入れたものと「酒肴料」と書いた金一封をお持ちになられました。
お礼の電話をしますと、「・・・現場の方に一席設けて食べてもらわなあかんのやけど・・。」と会長はおっしゃられました。
・・「神様みたいな人やなぁ。」と思っていました。
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社長の奥様と四方山話をしてますと、御歳(おんとし)80数才になられる会長が会社に出てこられました。久方ぶりにお目にかかり、話が弾みました。
「・・・散歩してましたら、急に片足が半歩しか出んようになりまして、知った奥さんがみつけて家まで送ってくれました。・・お嫁さんと『まぁとりあえずお茶を飲もう。』ということになって、お茶を飲もうとしたらむせたんですわ。・・『あんたらぁ、まずいお茶にして悪かったな。』と言いました。」
「お嫁さんとルネス病院に行って、先生と話したら、・・・気がついたら病室でした。・・・良い先生にあたって・・・。」
「皆さんのお陰で今日まで商売をさせて頂いております。」
本当に美しい福々しい顔をしてお話になられます。
別れ際、会長の手を握らせて頂いて、事務室から辞去しました。
会長は外まで出られて、見送って頂きました。
小さな小さな会長が雪の中に立たれて、
「嬉しゅうて涙が出ますわ・・。」とおっしゃられました。
私も胸の中に、こみ上げてくるものがありました・・。