2016年1月27日

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「あっ・・・『屈原』!」

ネットで注文した横山大観などのポストカードを見ていましたら、新聞か何処かで見たことのある「屈原」の絵がありました。

 
 
先日、師事する方から正月にちなみ「五節句」の話をお聞きしました。

その中で「屈原」の話が含まれていましたので興味深く絵を眺めました。
 

屈原(くつげん)は紀元前3世紀の中国 四面楚歌の楚の国王の側近。

人望を集めた政治家でした。

国王に西の秦(しん)を信用すべきでないと進言したが聞き入れられず失脚。

秦に二たび騙されたことに国の将来を憂い失意のうちに泊羅(べきら)江に身を投げた。

国民が「ちまき」(餅米を笹の葉でくるんだもの)を川に投げ込み、魚たちに屈原の遺体を食べるのを防ごうとした故事があります。

五月五日端午の節句に「ちまき」を食べるのもここからきているそうです。

 
 
尚、横山大観は東京美術学校の一期生として岡倉天心に師事。

天心が東京美術学校を追われるのに従って下野。

日本美術院の創設へと邁進したそうです。

「屈原」に岡倉天心を模して描かれたようです。
 
 
「五節句」のお話の内容です。

1月7日「人日(じんじつ)」 1日鶏、2日狗(いぬ)、・・7日人、をそれぞれ占う。七草がゆを食べる。邪気を払い1年の無事を祈る。

3月3日「上巳(じょうし)」桃の節句 3月はじめの巳(み)の日。身を清め、身代わり雛(ひな)を河や海に流す。

5月5日「端午」 最初の午(うし)の月。端ははじまり。「薬草摘みの日」。「菖蒲」(しょうぶ=やくそう)変じて「尚武(しょうぶ)」。男子の立身出世。

7月7日「七夕(しちせき)」お盆の行事の一環。棚幟(たなばた)とも書く。精霊棚とその幟を7日の夕方に安置する。

9月9日「重陽」中国では奇数が陽。一番大きい陽の数字重なり目出度い。菊の花びらを浮かべた酒を飲み祝う。
 

「屈原」→「ちまき」→「端午の節句」の連想でした。
 
 
 
 
昭和維新の歌

泊羅(べきら)の淵に並騒ぎ

巫山(ふざん)の雲は乱れ飛ぶ

混濁の世に我立てば

義憤に燃えて血潮湧く

 

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