2人の先生

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パソコン
昨日は終日自宅のPCの起動にかかりっきりでした。

年末にPCがウィルスでやられ、おかしくなりました。それまで有料のウィルスソフトを使っていたものの期限が切れ、大学院生の甥っ子に紹介された中国の無償ウィルスソフトを使用して・・使い方が不慣れだったのか・・おかしくなりました。

東京で在学している息子に部品をバラ買いでPCを買ってもらい、組み立て手元に届けてもらいました。

次男が待ってましたとばかり、起動しようとしました。

「うまくいかんで・・。」

・・やってみ見ると

「アダプタがインストールされていません・・・。」

みたいな表示が出て、終日息子とやり取りするも・・・うまくいきませんでした。

・・・とっぷり日も暮れて、煮詰まってしまいました。

先日読んだ本に載っていた「はてな」というサイトをふと思い出しました。だめもとで、別の恐ろしく遅いPCでアクセスし、質問を書き込みました。

あっという間に2人の書き込みがあり、何回かのやり取りの末、起動しました。(涙)

サイトは商業ベースですが、ボランティアに近い形で運営されています。システムも面白く、完結すると、お二人に最低35円ずつ支払うようになっていました。その金額を上げることもでき、私は50円ずつお支払いしました。会社には合計の5%の5円を手数料として支払いました。締めて105円の出費でした。

新しい形で見知らぬ方との共同ができ、爽やかな気持ちになりました。

「つながったで・・!」

と家内と次男に大声をかけ、自分自身にちょっと?感動しながら床に就きました。

霧の中を行けば・・・。

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朝日

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

新年のご挨拶廻りも一段落したある日、朝礼でリフォーム部の○戸君がこんな話をしてくれました。

「先月の社長通信に載っていた『靴を揃える』ということを家内と話し合って、我が家でも新居に移ったのを機会に、玄関の靴を揃えだしました。子供たちも面白がって一緒に揃えてくれます。

聞いていて思わず胸が暖かくなりました。

○戸君のかわいいご子息のT君のそんな姿が目に浮かびます。

地鎮祭の御神酒を乾杯で飲んでしまって泣き出したT君。バイク好きのお父さんと同じようにレーシングジャンバーに身を包み、中のトレーナーの首元にはシャープペンシルが2本。お父さんの作業着の真似だそうです。腰には百均(ひゃっきん)で買った釘袋みたいな物も提げるそうです。

大工道具

・・・

師走に大阪の畏友のM社長さんにお目にかかりました。久方ぶりに歓談致しました。

「先に挨拶をする。ゴミを拾う。靴を揃える。」

そんなことを社員の方々と淡々とやっておられるそうです。

そのお話を社長通信に紹介しました。まさかT君までそんな影響が出るとは・・・。。

「霧の中を行けば不覚(おぼえざるに)、 衣しめる」    道元禅師

  

今年1年有り難うございました。

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プルメリア
今日は当社の御用納めです。お客様廻りをして帰ってきますと、いろいろなお客様が当社に立ち寄られました。

マンションオーナー様が単身赴任中の九州から帰られ、雑木林のクマバチの巣の退治のお礼に見えられました。単身赴任中だったので、当社のマンションの仲介担当にご依頼がありました。

「草刈していたら何かチクッとして・・、堤防のところで横になって休んでいたらフラフラしてきて・・・。これはあかんと思って救急車呼びました。」

「ご依頼を受けて駆除して、数日後いってみると又蝉みたいに大きなクマバチが飛んでました・・。おいおいもう1回駆除します。」

弟の会社でお借りした事務所の持ち主さんがご丁寧にお礼に見えました。先代社長をとてもよく知っておられる方です。

「・・前回来たときに手紙まで頂いて・・。いっぺん年末までに挨拶によっとかんといかんと思って・・・。」

あとで聞くと、弟の会社にも正月飾りを持って行かれたそうです。

昨夜もわざわざお礼に雨の中、お二人がお見えになりました。忘れていましたが、以前に家屋の件でお困りごとの方に専門家を紹介したことがありました。

「助かりました・・・。」

いろいろな方の僅かでもお役に立てて嬉しく思います。

夕刻クマバチでお困りのお客様をお見送りに道路に出ますと、自転車の籠に造花を入れた口ひげのお爺さんが通りすがりに、大きな声をかけられました。

「米田組さん!いつまで仕事しとってんやん・・。はよ仕舞いな!」

・・・

皆様今年1年米田組をご愛顧頂き有り難うございました。

(プルメリア,Akikoさん)

品質を求めて

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波
年末のご挨拶に○○社さんに上がりました。弊社で7年余り工場の建屋や周辺整備をお世話になっております。工事担当者は、ほぼ7年間工場内に入りっぱなしといった状態です。住宅関連部材をお作りになっています。

幹部の方がニコニコと出てこられ、話をしていただきました。

「米田さん住宅着工件数110万戸割るといっていますけど、何万戸ぐらいで落ち着くと思いますか?」

「さぁ・・・60万戸くらいですか??」

「何万戸になるかわからないけど、常に一定量の住宅関連部材は必用ですね。品質を求めて『世のため人のため』(笑)・・やっていくと、選んでいただけますわな。現在も常に淘汰はあるわけで・・。」

「おたくも今年は小さな工事も含めていろいろ工事をお世話になったけれど・・、小さな工事のときに会社が見られているわけで・・。」

「ところで例の見積もりもうできたかな・・。概算でいいから早く出してくださいよ。私が目の黒いうちに完成を見たいから・・。(笑)」

とても有難いお話でした。

(Miami Beach (ゴールドコースト)Akikoさん撮影)

一身にして二生を経るが如く

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ウェブ時代をゆく
先日からGmailを使用しています。Googleのフリーメールサービスで非常に便利です。Gmailで自分のアカウントを取得し、会社のPCのアカウントを登録しておきますと出先のどのPCや携帯telからからでも読み込め、自分の空き時間や自宅で返事が書けます。メール上に検索機能もあり、同じ語句を使用したメールもたちどころに集めてくれます。「あちら側の世界」にメールを預けておくといった感じでしょうか?

 出張中に携帯でメールをチエックし、返事を書けるのでチャット感覚で使用できます。テクノロジーの進化が我々の生活を大きく変えてくれます。

「ウェブ時代をゆく―いかに働き、いかに学ぶか」梅田望夫著を読みました。

 福沢諭吉は「文明論之概略」の中で、幕末から明治の変化「恰(あたか)も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」と表現しました。我々の生きる現代が後世「情報技術(IT)が世界を大きく変えた時代」と総括されるに違いないと著者は述べています。

 半導体の発明によるパソコンの誕生、インターネットの発展、誰もがITに関する必用充分な機能を手に入れるチープ革命、グーグルによる世界の知の体系化、これから未知の大変化・・・。ネット空間は「知と情報」に関しては「リアルの地球」と同じくらい大きな「もう一つの地球」とでも言うべき存在に発展していこうとしています。

 「情報の高速道路」・・女流棋士里見香奈(1992年生まれ)初段は「高速道路を猛スピードで疾走する少女」として書かれています。辺境の地、島根でネット上の対局サイト(「将棋を指す」ことが好きでしょうがない人が24時間365日集うサイト)で遠方の強豪と競いあい、「距離」を克服し世に出ました。

「情報の高速道路」を利用することによって、短期間にその知識を専門家に近いまでに学び、「その後の大渋滞」を経て、「高く険しい道」を行くか、あるいは高速道路を途中で降りて、「けもの道」を行くかは個人の判断によります。

 ウェブ2.0「あちら側の世界」では、主催者があるソフトウェアのソースコード(人が記述したプログラムそのもの)をネット上で無償公開し、世界中の不特定多数の開発者が自由に参加できる環境を用意し、さらにそのソフトウェアを共同で進化させていっています。「人は雇用関係や金銭的契約によって働くもの」といった概念をくつがえし、オープンソース・コミュニテイーは成長続けています。

 そして英語圏のネット空間が「パブリックな意識」にドライブされされつつ進化しています。誰もが実名で参加する数千万人規模の壮大なソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が実社会でも利用されるようになっています。
 
 いずれにしてもこれからの若い人に「ウェブリテラシー」(読み書きの能力。識字。ある分野に関する能力)を身につけ「自分の志向性」に忠実に生きていくすべを身につけてほしいと著者は述べています。ウェブは「自ら助くるものを助く」。より求められる自助の精神・・・。

 読んでいく中で、「一身にして二生を経る」覚悟と「あちら側の世界」にある将来性と明るさ(善性)を感じました。

「Only the Paranoid Survive」 (病的なまでに心配性な人だけが生き残る)
                    アンディー・グローブ(インテル創業者)