坂道を登りながら、こう考えた。

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桜

 朝夕はよく冷え込み、お陰で長く桜を楽しめます。

 自転車通勤を再開して一月あまり・・。

早く出たときは、室の方まで咲き始めの桜を楽しみながら上がり、夕陽ヶ丘を下ってみました。

少々遠廻りでした。

 苦しいのはだらだらの登り坂・・・。

何か楽に会社に着く方法はないものか・・?

・・・

「最短距離で会社に向かってみよう・・。」と考えあえて9号線の坂道を直登するルートを選択しました。

○○プラザの前の坂が一番の難所です。しかし△△中学校のグランドにつくとあとは下り・・。

・・毎朝毎朝喘ぎ喘ぎ坂道を上るのが日課となりました。

 最初の頃はリュックをしょって「次は○○だぁ。・・おっ~□ホームまで到達!」と独り言を言いながら自転車をこぐ自分が「ム◇タセイサク君」(某精密機械メーカーの宣伝に出てくるセンサー付き自転車ロボ)のようで滑稽に感じました。(笑)

 今朝は坂道で腕章をしたミニサイクルのおじさんと一緒になり、あっという間に「ス~イス~イ」という感じで離されました。

自転車をよく見ますとこれにも文明の利器が取り付けてあり、あっさりと脱帽。

 坂の上から自衛隊の散り始めの桜を横目で眺めながら一気に会社に到着しました。

百花為誰開

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桜 保育園
 陽気も良くなり、春爛漫となりました。

帰宅しますと高校時代のスキー部の恩師から葉書が届いていました。

「百花為誰開。」で始まる文章で近況が記されていました。

(春になって咲く花、その美しさは誰のためでもない。自分の生命の赴(おもむ)くままに「唯唯(ただ、ただ)」咲いている。)

某県のスキー連盟の役員として活躍されているようで、年に何回かお便りを頂き嬉しく思います。

 他日、家内の友人が愛知県の果樹農家の実家に帰られお土産にスイートピーを持ってこられました。

飾りますと春が家の中まで入ってきたように思います。

スイートピー

 
  かゝる代に 生れた上に 櫻かな   西原文虎

天然塩

お客様

かずら橋
 去る11日から1泊で四国の祖谷渓谷・金比羅宮に恒例のユーミーマンション施主会旅行で行ってきました。バスが道を間違えて千尋の谷の上を手に汗を握りながら走ったり、囲炉裏端で山の幸の宴会と趣のある旅でした。峠を登っている途中、道端には残雪がみられ山深い秘境でした。

 バスの車中、Iさんが

「社長・・、あの塩ききましたわ・・。社長に言われて天然塩を畑に撒いたら、大根がビックリするほど勢いよく出来ました。知人から『絶対なんかまいたやろ。』といわれました。今は全部の畑に撒いて、出来の悪い田んぼにもまきました・・・。」

 夏にIさん宅を訪問したときに、沢山の野菜をもらいました。会社の畑に天然塩を撒いてみたら勢いよく野菜が出来た話をしました。丁度、新聞の夕刊に発明家の方の話が載っておりそんな内容でした。お節介にも後日新聞記事を届けた事があります。

 専売公社で売っているオーストラリア産の深層水から作った塩で20kgで千数百円と安価です。1反に20kgを目安に撒くそうです。連作ですと土(落ち葉が堆積して土が出来る)にミネラル分が不足するため天然塩のミネラル分で補うそうです。

「以前読んだ事があります。高波で海水をかぶった畑の作物が全部枯れたのに、唯一葱(ネギ)だけが勢いよく出来たらしいです・・。」

 帰郷后、車中で同じ話を聞かれた別の施主様が
「新聞記事を分けてほしい・・。」と会社に見えられました。

 恐るべし・・・天然塩!!  

金比羅宮

   
    野に出でよ 見わたすかぎり 春の風    辻貨物船

      

 

グッドタイミング!

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 所用があり、ご近所の80歳くらいになられるお爺さんをお訪ねしました。

○○部長とともに車でお宅の前にきますと、空き地でトタンをかたづけておられました。

グッドタイミング!」(○○部長)

挨拶をして、用件を話そうとしますと、お爺さんの方から切り出されました。

「米田組さん、いっぺん言おとおもとったんやけど・・・、以前に保育園の横の水路をきれいに掃除してくれちゃったなぁ・・。カラオケボックスの裏の水路掃除してくれてないか・・?ゴミをポイポイ捨てるんは・・・。(怒)」

「!」

「お爺さん・・。丁度昨日我々で水路の掃除をしました。(笑)言っても道路から20M位ですけど・・。大きなナイロン袋3杯になりました・・。」 

 以前から気になっていた水路の汚れを昨日△△さんと○○部長と朝のわずかな時間でゴミを会社に持って帰りました。お爺さんの考え=私の考えで・・まさにグッドタイミングでした。

 お爺さんにニコニコして頂いて嬉しかったです。

 

穏やかさ

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 娘の進学により、引っ越しに京都まで行っておりました。引っ越し先は北の方で大学や高校の集まった所です。近在には小堀遠州作といわれる著名な庭園やお寺があり、風情のある石畳もあり、一歩はいるととても閑静なところでした。お寺の塔頭(たっちゅう)の前には「拝観謝絶」の札が掲げてありました。禅宗で戒律の厳しい名刹と以前本で読んだ事を思い出しました。

 マンションの1階が商店になっており、休みのために空いておりましたので、バリカーを取って1トントラックを横付けしました。大家さんの年配のご婦人が待っていただいており、荷物運びをご親切にも手伝っていただきました。

 荷物の運び込みが終わり、一段落して家内と娘が片づけをしている脇で、ベットの上でうつらうつら・・と横になってまどろんでおりました。

 突然「ピ-!」という警笛。

 ベランダから見ると商店主さんが帰られたようです。
お詫びを言って車を移動させました。戻ってきますとまだ商店主さんがおられて、

「悪いね~悪いね~。四国から学生さんの親御さんが見えるので空けておかなあかんので・・・。悪いね~。」

と断りをおっしゃられました。
大家さんといい、商店主さんといい「とても親切で穏やかやなぁ・・。」と感じました。

帰路、ここ彼処の梅を楽しみながら帰ってきました。

白梅
  

 卒業す 片恋のまま ま、いいか       福地泡介