炎暑

趣味

ひまわり

いきなり携帯telの振動音が鳴り

℡ ℡ ℡  「社長さんですか・・?」。

懐かしい砂利採取の地権者組合の○○さんからです。

「社長さん、お久しぶりですなぁ・・。大雨で冠水して・・・。採取地の地区外との道路法面が崩れて・・。」

「明日から直しに入るので、丁度、昼から見に行くところです・・。」

「3時に会合終わりますので私も行きますわ・・。社長さん、費用は・・?」

「うちがやったところなんで・・・。」

「そうですか・・。」

土木の美馬君と炎天下の中、廻りの蒼(あお)い山々を眺めながら待っておりますと、○○さんが見えました。

「この間も葉書もろて・・・。すんませんなぁ。」(笑)

久闊を叙しながら、一緒に復旧ヶ所を見てまわりました。丁度重機も到着しました。

○○さんは農業を手広くやられて、篤実そのもので地元の信頼もとても厚い方です。

お付き合いの中で印象深い出来事があります。

大雨の時に直ぐに冠水する府道(堤防の川側)で灌木(かんぼく)に抱きついて助けを待つ学生を自分の身も顧みず、家の和船にロープを括(くく)りつけて助けに行かれた話です。
ご自宅で奥さんもおられたところで淡々と話されました。

砂利採取が終わった時も役員さん方に地元の料理屋さんで一席設けて頂き、機嫌良く皆で完成を祝いました。帰りに一人一人にその年の新米をもたして頂いたことをいつまでも覚えております。

別れ際、大きなお声で語尾を伸ばされ「・・・おー。」(・・のように聞こえる。ご苦労様でしたの意)と声をかけて頂く様は、以前と全く変わりません。

笑顔で別れました。

   こんこんと 水は流れて 花菖蒲     臼田亜浪

ご配慮

お客様

コーヒー

丹後の○○町でクレームがあり訪問してきました。ビジネスホテルで何回もご発注頂いているお客様です。

「クロス工事の仕上がりが素人がやったより悪い・・。」とお客様から連絡があった旨、報告がありました。

訪問したところ、丁度隣の△△市にお出かけ中であり、途中の瀟洒な喫茶店で待ち合わせをしました。オーナー他女性3名がお見えになり、開口一番、

「社長来るん・・、ええポリシーやんか・・。」

「これまで、担当の池田君が良くやってくれたが、今回の初めての業者さんは養生も悪いし仕上がりも悪い・・・。今回の仕事やと米田組さんの看板が・・・。」

お詫びし、ホテルにとって返し、一緒に現地を見させて頂きました。

喫茶店ではお仕事の将来の話や四方山話に花が咲きました。

帰福したあとも、わざわざお電話を頂戴し、

「・・今日はお出会い出来て良かったです。」

とおしゃって頂きそのご配慮に深く感じ入りました。

風神雷神

自然

虹 会社前
梅雨明けも間近で、連日のように「風神雷神」様が暴れられております。先日も会社近所でひと騒動あり、微弱電流のせいかエアコンや電話機がとばっちりを受けました。近所の取引のある○○サービス様の見慣れたアンテナの上部が黒くなっており、一瞬接触されたのかと思いました。

しばしの騒動の後、二重の虹を置き土産に立ち去られました。丁度大事な打ち合わせの前で吉兆とカメラを向けました。

外応と言いまして、物事を始める前に周りから子供の笑い声が聞こえたり、美しい景色が見えたりすることを良いしるしとするそうです。

     さみだれや 大河を前に 家二軒     蕪村

風神雷神図

雲湧きいでて・・

お客様, 自然

トンボ 黒
朝礼の時に植え込みの中の暗がりで見つけた黒トンボ?です。優雅な羽根の羽ばたきはスローモーションのように見えます。

先日の糸トンボ(7/2)や蛍(6/11)の来訪と会わせて、我が社にも自然がたっぷりといった感じが致します。

閑話休題、先週末○○の台の分譲地で住宅の構造見学会に行っておりました。

とても暑い一日でした。

のんびりした見学会で、近所の小学生軍団から

「おっちゃん・・。すわっとるだけで、仕事なんかしてへんやんかん!」

と野次られながらも笑顔で一日を過ごしました。(汗)

高台から眺める雄大な里山の景色と朝方から日没まで刻々と変わる夏空の眺めは美しいの一言です。特に台風の影響か夕刻、山の端に雲湧きいでたるさまや夕刻のあかね色に染っていく夕空の眺めは雄大な自然の営みを感じさせてくれます。

帰りの車中、しみじみと空、いや宇宙そのものを眺めながらゆったりとした気分で帰りました。

茅の台 夕暮れ2

夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
(枕草子:清少納言)

「よう声かけてもろて・・」

お客様

握手
先週新しくなった市民病院にお客様のお見舞いに行きました。近代的になった病院に目を見張るばかりでした。

帰りのエレヴェーターに乗ろうとしたところ

「!」

気づきました。

中の1人に、以前見積もりをご依頼して頂いて、条件が合わず、ご縁のなかったお客様が乗っておられました。

「下がるで・・。」(くだんの方)

黙礼をして乗り込む。

次の階でお爺さんが乗ってこられました。

「・・爺さん・・。どっかで見た顔やなぁ・・。何処住んどってや・・。△△か?」

「○○小路です。」

「あそこはなぁ・・。住居にするとこではないわ・・・。」(笑)

次の階。

「下がるで・・。」

1階でその方も降りられたので、追いかけていき、お名前を確認し、その節のお礼を言いました。

「お~。今度はあんたの顔を立てるわ・・・。」(笑)

別れ際

「よう声かけてもろて・・。」

そのねぎらいのお言葉がいつまでも心に残りました。