年年歳歳花相似・・

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新型コロナウィルス騒動の中、今年も桜が美しく咲いています。

・・・花は唯々無心に咲いている・・・。

昨夕の新聞に「ジョンソン・エンド・ジョンソン社(J&J社 米国)がコロナワクチンの臨床試験を9月までに始め2021年初めにも供給を始める。大量供給の体制も整え、非営利事業とし低価格で提供」と書いてありました。

ほっとするお話です。

ワクチンの開発各社の成功を祈りたいです。
 
 
年度末で中部方面へお引き渡しやご契約に順次上がりました。

某日、一日に二件のお引き渡しがありました。

両工場ともお客様に喜んで頂き和やかな中でお引き渡しを済ませました。

知多半島の半田市の現場ではお客様からお菓子を用意して頂いていました。

社長様が「ちょっと細工をしてあるので・・・w」

と仰られました。
 


 

銘菓に弊社の名前を入れて頂いておりました。

感謝感謝です^^
 

 
 

些事多能(さじたのう)?

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昨日愛知県で二ヶ所の上棟式がありました。

前日の降雪から冷え込みの厳しい中、敦賀廻りで最寄りの小牧ICへ向かいました。

余裕をみた為、かなり早い時刻に到着。

徐に棟札のおたふくさんを作る。

初めての経験でした。

慎重に作り方の紙に従いながら作る。

無事完成し棟にあがりました。

知多半島有料道路を南下し半田市のもう1ヶ所の現場に向かう。道中の景色は一転温暖そうで淡路島の洲本市で工場をした時の道中を思い出す。

隣接の河川の堤防には鴫の様な鳥がいました。

無事上棟済ませ帰福しました。

都合12時間で帰ってきました。
 
 
過日、自宅の居間のドアノブが調子悪くなり交換。

ネットで購入したドアノブを取り付け。

これも初めての経験。

        ⬇︎

インパクトレンチを用意して始める。

取り付け説明書に従い四苦八苦しながら取り付ける。

最後は版画を作る小刀で削り出ししながら完成w

・・・小さな達成感に浸りました^^
 
 
最近ネットで本を購入する事が多く、ベットの周りに読みさしの本が積んであります。

三冊ぐらい平行して読んでいます。

結構面白いのはトマ・ピケテイ著「21世紀の資本」。

2013年に出版され世界十数カ国で100万部以上出版され経済書としては異例のベストセラーとなりました。

フランスの新進気鋭の経済学者である著者は若くして米国のマサチューセッツ工科大学で助教授として赴任、教鞭を執る。既存の経済学が囲いの中だけでの理論論争のみで実際の社会に即してないことに失望。フランスに帰りフランス国立社会科学センター、さらにフランス最高峰の社会科学高等研究院の代表者になり「格差問題」を研究する様になる。

過去200年以上にわたり先進各国の資本の増加率と経済成長率の相関関係を研究。15年余りの歳月を費やしてビッグデータを研究。税務当局が保有する膨大な所得税申告データ等を解析。

有名な

「r>g」  r:資本収益率 g:経済成長率

の不等式を編み出す。

「r」は利潤、配当金、利息、貸出料など資本から入ってくるもの。「g」は給与所得などによって求められる。

資本の収益率が経済成長率を上回れば上回るほど資本家に富が蓄積され、社会の格差が開き社会が不安定化する。200年以上のデータを分析すると「r」は平均4〜5%「g」は平均1%〜2%。現代は相続などにより資本の固定化が進む・・・

現代社会はデジタル化、グローバル化などにより少数の頭脳から編み出されるアイデイアが短期間に資本を増殖させる。20世期は鉄道など大きな資本が事業の基礎となりましたが、現代は頭脳があれば「ガレージ」や「大学の寮の一室」から巨大な資本が生み出されてくる時代です。時あたかも米国の民主党の予備選も「格差問題」が大きな争点となり「富裕税」等が俎上に上がっています。

・・いずれにしましてもたまたま弟にピケテイの事を喫茶店で言われて読み出しましたが、「難解な」本かと思いましたが意外と興味深く、すらすらと読めます。唯、難点は700頁余りあり、出張などの時に持ち運びが重い事です。鞄に鉛が入ったようになります。。

明けましておめでとうございます。

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明けましておめでとうございます。

輝かしい令和二年の新春をお迎えになられました事をお慶び申し上げます。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。


(photographed by Akiko Morita)
 
  

朝のリレー   
             谷川俊太郎
             
   カムチャッカの若者が
   きりんの夢を見ているとき
   メキシコの娘は
   朝もやの中でバスを待っている
   ニューヨークの少女が
   ほほえみながら寝がえりをうつとき
   ローマの少年は
   柱頭を染める朝陽にウインクする
   この地球では
   いつもどこかで朝がはじまっている

   ぼくらは朝をリレーするのだ
   経度から経度へと
   そうしていわば交替で地球を守る
   眠る前のひととき耳をすますと
   どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
   それはあなたの送った朝を
   誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

                   「谷川俊太郎詩集 続」より

流れるように

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今年も残り僅かとなりました。

先週は二名の女子学生さんが弊社の二泊三日のインターンシップに参加されました。

三日間で駆け足でしたが営業、施工管理、設計を体験して頂きました。

若いお二人の人懐っこい笑顔に皆も元気を頂いたと思います。
  
  

社内の忘年会が部署部署で順次開かれております。

先々週はグループ会社の砂利採取販売業の西部開発の忘年会で小浜の漁師宿に行ってきました。

毎年同じ宿でやっており少人数の仲間とゆっくり食事をして機嫌よく翌朝帰ってきました。

 
先週末は市内の居酒屋で建築部はじめ神戸、一宮支店等他部署も合同の忘年会でした。29名程参加しました。

戸板一枚お隣では土木部の同じく忘年会でした。合計40名余りが同じお店に居たことになります。

両方の宴席を行き来しながら仲間と愉しく過ごしました。
 
 
 
お開きとなりとトボトボと機嫌よく一人で歩道を歩いて帰りかけました。

数分歩くと後ろから設計のA君が自転車を引いて追いついて来ました。

何時もはスタイリッシュなサイクリング車だが今日は新品ぽい普通の自転車。

「後ろに乗ってください・・・。」

「のらん。帰るし。」

「Mさんが呼んでおられます・・・。」

「行かん。」

「・・・精算が少し足りなくて・・。」

幾ばくか渡す。

「私が責任を持ってMさんに届けます^^」
 

彼と分かれて横断歩道を渡る。

横断歩道を渡ると若手のS君が逆方向からブルーのトヨタアクアに乗り声をかけてくる。彼は飲まない。

「社長、乗ってください。送っていきます。」

二人で暫し四方山話をしながら送ってもらう。

家に帰って湯船につかりながら帰りの出来事を反芻してみる。
 

・・・やけにシステマテックやなあ・・・。

・・・一連の動きが淀みなく流れるように実行された・・・。
  

翌朝A君からのショートメールに気づく。

「昨日はご馳走さまでした。お釣りはMさんが二次会に活用されていると思います。感謝。」
 
  

・・・あんなこんなで今年も暮れていく・・・
  

身体で覚える・・・

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昨日は土曜日で午後お客様廻りをする。三田市の山間部から篠山へ抜ける。

サイクリングの方🚴‍♀️もみられ、快晴であった為紅葉🍁が目に美しい。

篠山市ではご主人が農機具小屋におられました。正月用の黒豆の収穫でお忙しいらしい。
 
 
「株式会社ヨネダ創業70年史」が上梓しました。(本年9月が創業70周年になります。)

年末から順々に皆様にお届けさせていただこうと思っております。


ヨネダ社屋、グループ会社西部開発、西部開発社員(社史で使った写真です)
 
社史を作成している時に原稿の推敲の段階で幹部社員に確認してもらいました。

所用で北陸に向けて出発した折に古参の幹部社員からメールがありました。

「売上高のグラフ📊がおかしい気がします。」

電話をかけてみますと

「平成◯年は私の結婚した年で会社が売り上げは多かったが、内容は悪かったのを覚えております。」

私も当時は先代から引き継いだばかりでやる事なす事上手くいかず厳しい日々を鮮明に覚えておりました。

「△△・・・××・・・私はあの年の事は私の身体が覚えています!」

私もスイッチが入り、負けじと

「・・・僕の方が身体で覚えとるわ( *`ω´)」

みたいな軽い言い合いになりました。

・・・車を運転しながらそんな事で言い合いする自分に苦笑しました。

経理で確認して貰うと印刷会社が誤っていた事が判明しました。
 
 
閑話休題。

最近早い目に床に入る様にして夜半や早朝に楽しく本を読んでいます。

「掃除婦のための手引書」ルシア・ベルリン著、秀逸でした。24篇の短編ですがあっという間に読んでしましました。ユーモア、苦しみ、思いもよらない言い回し、驚きの直喩や比喩。寡作の作家であった為、殆ど日本語訳は出てないようです。3回の結婚と離婚を繰り返しながら四人の息子を育てました。アルコール依存症に苦しみながら高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師を暦職。その後創作を始め同時代の作家に衝撃を与えたそうです。後年にはコロラド大学准教授になり創作を教える。
 
 

「フライジャル  弱さからの出発」松岡正剛著。<「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」は「強さ」よりもより深い。我々はなぜ脆くはなないものに惹かれるのか?「弱さ」というそれ自体の特徴をもった劇的でピアニッシモな現象である。部分でしかなく、引きちぎられた断片でしかないようなのに、時に全体をおびやかし、総体に抵抗する透明な微細力をもっている。>という著者が、薄弱、断片、あやうさ、曖昧、境界、異端など、従来かえりみられてこなかったfraigileな感覚に様々な側面から光をあて、「弱さ」のもつ新しい意味を探る。

著者は編集工学研究所所長でISIS編集学校長。化学から芸術に様々なジャンルに取り込み、研究成果を著作、映像、マルチメデイアに発表している。IT上で壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」を展開されています。私も時折「千夜千冊」をのぞいています。そんな縁でこの本を手にとりました。

万巻の書を読む著者の視点に大いに興味をそそられました。
 
 

・・・女の子はまだ学校にいってなかったらしく、朝、寝ている私を起こしに来ることがあった。枕元に座った女の子に揺すられながら、だんだん目を覚まして行く、こういう快い感覚を私は生涯であまり味わったことがない。

大岡昇平「幼年」・・・

 
・・・蝶をつかまえる。鱗粉をこぼさないようにそっと手をすぼめ、蝶の翅がほたほたとはばたける程度のわずかな空間を手でつくる。蝶がはばたくと手がくすぐったい。けれども、それでその蝶は全き幽閉をくだされたのであり、しかも手の中には極小の柔らかい自由がほたほたとはためいている。
 この蝶と手の間にあるわずかにあるもの、そのおぼつかない感覚がフラジリテイなのである。・・・
 しかし、蝶や小鳥がフライジャルなのは、それが稚くいとけないものであるからで、それはこわれやすくおぼつかなくて、それゆえにたいせつにされるのではない。蝶や小鳥が手にくるみたくなるほど愛らしいからフライジャルだというわけではない。そこには「うすばかげろうのような危機感」がなくてはならない。
 しかし、ここが大事なところになるが、そこには愛着と半ばする「邪悪な哀切」といったものが関与する。愛着と裏切りは紙一重、慕情と邪険もの紙一重である。先の白秋の『青いとんぼ』の最終行にそれがあらわれる。
 
青いとんぼの眼を見れば
緑の、銀のエメロウド。
青いとんぼの薄き翅、
燈心草の穂に光る。

青いとんぼの飛びゆくは
魔法つかひの手練れかな。
青いとんぼを捕らふれば
女役者の肌ざはり

青いとんぼの綺麗さは
手に触るすら恐ろしく、
青いとんぼの落つきは
眼にねたましきまで憎々し。

青いとんぼをきりきりと
夏の雪駄で踏みつぶす。

「うすばかげろうのような危機感」の美は、白秋の詩の最終行できりきりと夏の雪駄で踏みつぶしたくなる危険にもなっている。このたいせつにしたいのに雪駄で踏みつぶしたくなるような二律背反の感覚が「邪悪な哀切」なのである。途中、青いとんぼが女役者の肌となっておりあたり、これは三島の玉三郎へのおもいにも通じていた・・・

「フライジャル 弱さからの出発」松岡正剛著