こころの旅(津別・網走)Ⅰ

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札幌へ出張する用事があり、足を伸ばして道東の津別町、網走市へ行ってきました。

津別町には弊社の十数年来のお得意様のM産業さまの本社があります。

社長さまが以前専務で舞鶴工場長をされていました。

網走市には社会人丁度二年になる新聞記者をしているが住んでいます。
 
 

女満別空港からレンタカーで津別町の本社に向かいました。

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巨大な合板工場で入り口がわからず受付で聞くと社長様さまのおられる棟屋まで車で誘導して頂きました。

社長様がわざわざ外に出てお迎え頂きました。

「遅かったね。まず、ネクタイはずして・・・。時間がないから車で案内しようか。」

と車でご案内頂きました。

第一第二工場が敷地8万坪、隣接する旧工場跡地は敷地10万坪でした。

敷地の巨大さにまず吃驚しました。

工場内にはエゾマツ、トドマツ等の針葉樹の丸太が7万m3位積んでありました。

月間3万m3ぐらい原材料として使われるそうです。

生産工程で出る端材で大規模なバイオマス発電も行われており、グリーン認証エネルギーとしてソニーが使われております。(津別単板協同組合)

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「この歳になると、引退後の楽しみを考えてね・・・w」

旧工場跡地に歴史遺産としての煉瓦の煙突の廻りに5万坪の植林をする「Mの森」構想が進んでいました。

ソメイヨシノ、シナ、カバ、ナナカマド、ミズナラ、イタヤカエデ等植えられていました。

「まだまだ2~3年はかかるね。」 
 
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敷地内にはお稲荷さんが奉ってあり、社長様以下幹部の皆様のお名前が入った幟がはためいていました。

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大正14年に北見市から移ってこられた頃のレトロな旧本社の応接室でお話を伺いました。

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「ここは熊の置物があるから『熊の部屋』って皆で呼んでたんだよ・・・w」
 

途中、この会社が経営される津別病院の前も通りました。医師5名が常駐されており、企業内の診療所を地域に開放されているとの事でありました。

 
 
奥様と三人で北見市の鮨屋さんに連れて行って頂き、ご馳走になりました。

カウンターには社長様、小生、奥様が並んで座りました。

「上着とって気楽にしたら良いんだよ・・。好きに飲んだらいいよ。」

舞鶴の話など四方山話に華が咲きました。

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娘もご挨拶に顔を出す予定でしたが、網走市内で熊の目撃情報が相次いでいるため取材で来れませんでした。

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「『朋あり遠方より来たる。また楽しからずや』の気分だよ・・・。」

ご夫妻の心暖まるご接待に唯唯感激しました。

ホテルの前でお別れするとき、センチュリーの後部座席のご夫妻に頭を下げましたが、とても心に残る初夏の宵となりました。

・・・仕事をしてきてこんな・・・素晴らしいプレゼント・・・を受け取りました。

感謝感謝です。

魔女風・・・。

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昨日は市内某所の公園で住宅の感謝祭がありました。

170人余りの方に御参加いただきました。

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今年は昨年よりお客様の数が多いため、私は気合いを入れてひたすら肉を焼いておりました。

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(焼き方にも役割のランクがあり、焼き方のチーフ、焼き方、虚無僧と三ランクがあります。虚無僧は竹筒で炭をおこし役です。ちなみに私は焼き方です。私の相方がチーフです。ハイ。)

 
 

新緑豊かな大自然の中にいるためか、皆さんゆったりとしていただいて長時間過ごして頂きました。

我々もゆったりとイベントを楽しめました。
 
 
終わる頃には住宅事業部のS女史が何やらリンゴの芯を抜き始めました。

中にバターと蜂蜜をたらし込んで、クッキングホイルで包み炭火の中に5つばかり放り込みました。

マシュマロを竹串で刺して焼きマシュマロにも挑戦されました。

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なにやらみればみるほど・・怪しげな試みのようにも感じました。

魔女風焼きリンゴ?が目出度くメンバーにご披露されました^_^;

写真にはホワイトソース仕立て焼き南瓜も一緒に映っています。

・・・味って?・・・・もちろんとても美味しかったですw

 
 
何はともあれ爽やかな五月の風に吹かれ、楽しい充実した一日でした。

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はじめに言葉ありき

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聖書の中に

「太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。この言は太初に神とともに在り、萬の物これに由りて成り、成りたる物に一つとして之によらで成りたるはなし。」

という言葉があるそうです。

一つの言葉が日常生活の中で頭の片隅に残ることがあります。

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算命学という学問を十年余り学んでいます。

中国の道教からきている教えで、もともとは易学から来ています。

たいそう古い学問で、陰陽五行説からきております。

そこから送られてくる冊子の中で、心に残る言葉がありました。

「人は生きたように死んでいく。」

という言葉でした。
 
 
数ヶ月前幼馴染の親友のご尊父が亡くなられました。

享年80数歳の大往生でした。

市内のお宅で一人住まいを続けておられました。

教員をしている幼馴染がちょくちょくと顔を出して世話をやいておられました。

現役時代は国鉄公安官をしておられ、とても家族を大事にされた方でした。

幼いころは私の家が数軒隣であったために、幼馴染と一緒にスキーに連れて行ってもらったり、海水浴に連れて行ってもらいました。

舞鶴の野原の海に軽乗用車で連れて行ってもらい、ご尊父は沖でチューブを浮かべて貝取り、私たちは岩場で遊んでおりました。

帰りに岩から落ちてくる清水で親友と一緒に吾が児のように体を洗ってもらった光景をいまだに覚えています。

組内の新年会でも私の親父と一緒に散々酔っ払って二人で帰ってこられたことも懐かしい思い出です。
 
 
 
お亡くなりになられた当日は、娘息子孫ひ孫総勢十数人でご尊父の長寿祝う会食の予定が入っておりました。

楽しみにしておられ、昼には近所の散髪に行かれたそうです。

夕刻一人でお風呂に入られ、訪ねて来た家族が気づいた時には、ご尊父は湯船の中で風呂の縁に頭を横にされ、眠るように亡くなられていたそうです。
 
 
家族を慈しみ、愛され、地域を愛されてきたご尊父の大往生でありました。
 
 
 
閑話休題、四月に弊社で賃貸マンションを建てていただいたお客様と北陸を旅して来ました。

兼六園や永平寺に行きました。

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北陸は桜の満開の頃で、天候にも恵まれ、長年のお付き合いの皆様とゆっくりと旅を楽しんできました。

バスの中でものんびり少し飲みながら四方山話に華がさきました。

現役時代はある団体にお勤めの方が話していただきました。

「二十代に就職した頃は、職場にも戦争帰りの方々がおられ、なんか違とっちゃったなあ。・・・『不条理を越えてきた人はなんか違う。』なあ。」

「・・・。」
 
 
それから日常生活の中で折に触れて「不条理を越えてきた人」という言葉が頭の中に浮かんできます。
 
 
 
連休に娘が北海道より帰ってきて、一日家内と三人で香川県の直島へ行ってきました。(岡山県の港からフェリーで20分の位置)

ベネッセコーポレーション(旧福武書店・進研ゼミ)という企業が長年の金属精錬業で荒廃し過疎化した離島を「芸術と自然が一体化する島」へ生まれ変わらせようとしている島です。

島全体がアートの試みがされており、その中で著名な建築家安藤忠雄氏設計のベネッセハウスミュージアムや地中美術館などがありました。

桟橋には有名な草間彌生氏のかぼちゃのオブジェがあり人気を集めておりました。

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美術館のミュージアムハウスで安藤忠雄氏の著作を何冊か求めました。

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以前に氏の「建築に夢をみた」を大変興味深く読みました。

今回も「建築家安藤忠雄」を読み始めると一気に安藤忠雄氏の世界に引き込まれました。

独学で建築を学んだ方であり、平易な文章で読みやすく、建築家としての矜持が深く感じられました。

直島については、

「・・・アートと自然が建築の境界を越えて自由に場所を得ている『ベネッセハウス』が直島アートプロジェクトの『動』の性格を担うとすれば、閉ざされた闇の中でアートと建築が緊張感を持って対峙する『地中美術館』の制約的空間は『静』の性格を持つ・・・」

とありました。

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(地中美術館のアプローチ。わずかな壁の傾きが緊張感を生み出す。「建築家安藤忠雄」より)

・・・正直、島のあちこちを廻ったり、美術館に入ったりした中で理解できる事は少なかったです。

少し「いいな」と思ったのは地中美術館の自然光で鑑賞するウオルター・デ・マリアの直径2m余りの球体やベネッセミュージアムの柳幸典の「バンザイ・コーナー」、ジョナサン・ポロスキーの「3人のおしゃべりする人」、草間彌生の「南瓜」ぐらいでした。

しかし帰って、「建築家安藤忠雄」を読んで「建築が醸し出す緊張感」という言葉に引き込まれました。

やっと直島の事が少し理解できた気がします^^

・・・暫くは、頭の中で「緊張感」という言葉を反芻しそうです。

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(北海道トマム「水の教会」「建築家安藤忠雄」より)

 
 

 
 
 

 
 

心に見える景色

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出勤してみますと、八重桜が豪勢に散っており、昨日に続き数人で箒でかき集める。

八重桜、牡丹、燕子花(かきつばた)、芍薬、躑躅(つつじ)と一度に咲いたような感じです。

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さて、飛び石連休の一日は神戸へ出かけ「北斎展」を観てきました。

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日本経済新聞の日曜版の美術欄「美の美」が好きでよく新聞を眺めております。

以前五月の連休にいった大阪の美術館は人が多かったので今回は早い時間に行きました。

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江戸後期の浮世絵師として生涯に描く事3万点以上、常に新たな画様式を追求した傑出した絵師であったかと思います。

また生涯に転居する事93回、画号を変える事30回、奇矯の人でもあったかと思います。

役者絵にはじまり、浮世絵や洋風版画、「冨嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」などの著名な浮世絵版画、摺り物、団扇絵や珍しい組上絵にいたるまで才能の赴くまま森羅万象を描いた北斎の画業を楽しむ事が出来ました。

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画題などを観ていて「おやっ?」っと思ったのは当時の人々の心に見える景色でした。

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「三代目瀬川菊之丞のおそめ」

・・・瀬川菊之丞とは当時有名だった役者だろうか・・・?

「おそめ」とは、さぞ美貌の誉れ高い娘だろう・・・。

そういえば、先日組内の用事で電話帳を調べると「○之丞」というお名前があったが・・・?

立派なお名前に感じたが・・・。

ところで「丞」とはなんぞや??・・・

(あとで調べると「丞」とは下のものが上を支える意。下のものが上に上がっていく様。「蒸気」。
丞相。君主を補佐した最高の官吏。 蕭何。次男さんだろうか?)
 

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「百物語 お岩さん」

・・・それにしてもなんかユーモラスなおばけやなぁ・・・。

江戸時代の人は妖怪を信じたのだろうか?・・・
 

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「新版浮絵 浦島龍宮入図」

・・・みんな頭に魚のかぶり物をつけているw「浦島太郎」の故事そのままやなぁ。

そういえば先々月の甥っ子の婚礼で、会社が東京の晴海にあるせいか?同期の人がおなじように頭に魚の

かぶり物をして出し物をしてくれたなぁ・・・
 
 
 
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「冨嶽三十六景 尾州不二見原」             「冨嶽三十六景 凱風快晴」

・・・当時は霊峰富士に参る「富士講」が盛んだったらしい。丁度お伊勢さんに参る「伊勢講」のように。江戸にも「富士塚」が造られ近所で参ったらしい・・・
 

 
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「朱鍾馗図」(しゅしょうきず)

・・・お寺で見るお坊さんの墨絵みたいやなぁ。

正確には道教の神さん。

陶器で出来た鍾馗さんを手に入れた事がある。

そういえば、今読んでいる「下谷叢話」永井荷風著に端午の節句の頃、江戸中に鍾馗さんを描いた旗が

沢山飜っていた事だろう。という記述があった。

鍾馗さんは疱瘡よけの神様らしい・・・
 
 
 
当時はどんな事が流行り、どんな事を楽しみとし、どんな事を信仰し、またどんな近所付き合いをしてたのでしょうか?

当時の市井の人のこころに見える景色はどんなだったのでしょうか?

とても興味があります。
 
 

ひるがえって、私たちがみるこころの景色は後世の人々にどう映るでしょうか?

面白いですねw
 

 
 
 
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(「三曲合奏図」 北斎の娘、葛飾応為作)

桜の頃

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陽気も良くなり、久方ぶりに車を洗う。

隣の保育園の子供達が楽しそうに遊んでいる。
 

「おっちゃんどういう名前?」

「どうでもいいおっちゃん。」

「どうでもいいおっちゃんいう名前?」
 
 
 

いつも通りお声がかかる^ ^

せっせと洗車に精を出すが、彼らの相手もせなあかんので、口も動かす。
 
 

「私の名前は○○。この子は△△。」

「おっちゃんよねだおっちゃんなん?」
 

いきなり空中へジェットを放水!

やんやの喝采を浴びる^ ^
 
 

「もっとやって!」

「エイッ!」
 
 

もう一発も二発もサービス。
 

春の昼下がりお隣同士で交流を深めました^ ^