ぞっとするくらい・・・

ブログ

最近は、朝の楽しみが増えました。

日本経済新聞に連載されている、ノーベル化学賞受賞の下村脩さんの「私の履歴書」を読む楽しみです。

・・・下村さんのことは以前にもこのブログで触れました。

下村氏は軍人であった父上の勤務地の関係で、当地福知山で出生。お母さんの出身地の長崎県の諫早に疎開、長崎大学薬学部で学問の基礎を学ばれ、名古屋大学・プリンストン大学・ボストン大学で発光生物の研究の第一人者として活躍されました。

c1c54df555cb3d2cf188b5b6589a9b651-150x150(発光するGFE)

各々の時代の師に導かれウミホタル・オワンクラゲ等の研究活動を通じ、発光生物の発光メカニズムを次々と解明。なかでもプリンストン大学時代にフライデーハーバー実験所で行ったオワンクラゲからのイクオリンおよび緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見は、医学臨床分野にも大きな影響を及ぼしているそうです。
 
 

・・・読んでいて、特に強く印象に残っているのは次の一文です。
 

(名古屋大学からフルブライト留学生として、プリンストン大学のフランク・ジョンソン教授に招請され渡米。「オワンクラゲの発光メカニズム」というテーマを与えられ「光るタンパク質」を発見し、大きな成果として帰国后・・・。)
 
 

「・・・気になっていたのは、私がオワンクラゲから発見した発光タンパク質のイクリオンのことだった。その発光メカニズムが分からないままだと、単なる奇妙なタンパク質に過ぎないことになる。

・・・米国に再び渡って、生物発光の研究に専念したいとの思いが募った。

 ただ最初に訪米した時と事情は大きく違う。名古屋に戻った翌64年には、長男が生まれていた。・・・実際のところあと数年で教授にしてもらえるはずだった。一方米国に行くと、研究費を自分で獲得しなければならないので、研究を続けるのは大変なことである。

 ほぼ3年ごとに研究費の申請をしなければならず、その更新に失敗すれば、即失業となる。厳しい競争会の中で、研究費を獲得していくのには困難が予想された。
 
 妻に相談をすると「あなたの好きなようにして下さい」という返事だった。それで、米国に戻ることを決めた。米国東南部の大学からも招請があったが、結局、フランク・ジョンソン教授のいる古巣のプリンストン大学に行くことにした。

 今考えると、ぞっとするくらい、リスクのある決断だった。それが出来たのは、私たち夫婦がまだ若かったのと、生物発光の研究を自らの手で進めたいという執念ゆえのことだった。

                             日本経済新聞 2010年7月19日 朝刊

声をかけられ易い・・・。

ブログ

先週は東京→郡山→盛岡の出張にいっておりました。

郡山・盛岡ではリフォーム会社を店長のI淵くん・2年目のK嬢と訪問し、いろいろと教えを

授かっておりました。

「目から鱗」のようなお話を聞くことができました。

201007131154000

写真は盛岡でご馳走になった、盛岡名物冷麺です。

・・・

帰りの東京駅でのこと。

新幹線ホームの下の通路でした。

70歳代とおぼしきご婦人が話しかけてくる。

「エレベーターなかったですか・・?」

・・・同行の2人に目で合図し、先にホームに上がるように促す。

探してみるが、工事中のようで、見当たらない。

「・・・え~と・・・、ないですね。」

「・・・僕が持って上がりますわ。」

「いや~・・・。申し訳ないですから・・・。」

(キャリーバックに引っ掛けてある小鞄をご婦人に預け、キャリーバックを受け取る。)

階段を上がりながら・・・・、

「・・・私が心臓が悪いものですから・・・、」と

いったてご婦人は、愛想が良い。。
 
・・・

新幹線の座席に座ると

「・・・以前、京都駅で同じようなことがあり、危うくタクシー乗り場でお婆さんに千円のチップを貰いそうになったことがあり、・・・身体が覚えているから、条件反射的に身体が動くんかなぁ・・。」(微笑)

・・・声をかけられ易いタイプなんじゃないですか?」(笑) I淵

「・・見返りを求める親切・・・??」  K嬢

しあわせな・・・・。

ブログ

日曜日の早朝、愛犬の散歩に出かける。

近所の空き家の中庭に立ち寄り、ひょうたん池の鯉と金魚に餌をやろうとする。

遠隔地にご在住の持ち主の方に売却を依頼されているお宅です。

お向かいにお住まいの元米田組従業員の方から、ご紹介を受けました。
 
 

・・・数ヶ月前、初めてお宅に寄ってみると、お腹をすかせた鯉や金魚が、

エサヲクレ・・!オナカガスイタ・・!ハラペコダ・・!

と口々に言いながら、凄い勢いで私に寄ってきたため、餌をやり始めました。

P1000128

・・・たまたま帰っておられたご主人と玄関で鉢合わせになり、初対面の挨拶をする。
 
「・・・隣の○○さんから、米田組の社長さんが、毎朝餌をやりに来られていると聞いていました。前は毎日餌をやっていましたが、今は月に1回しか帰って来れない為・・・・。。毎日餌をもらって・・・・しあわせな鯉たちです。」
 
 
 
今朝行ってみますと、ご主人が私がやっているのと同じ、新しい餌を2袋買って、洗濯物干しに吊り下げて頂いておりました。
 
P1000127

感謝。

 
 
 
 
 

夏は夜

ブログ

用事があり、産休中のSさんにメールする。

「・・父に出会われたのですか!元気にしていたでしょうか?・・・なんて、月曜日に会ったところです(笑) ○○へは何か用事で出向かれたのですか?・・・」

相変わらず、トンチのきいたメールが帰ってくる。
 
 

・・・夕刻、会社の階段の踊り場から、

「わ~、夕焼けが綺麗!!」の声が聞こえてくる。

・・・息を呑むような、ピンク色に染まった空が見えてくる。

夜

家に帰り、勝手口で愛犬の相手をしながら(何故か幼児言葉?)、空を見上げると、夏の夜空が澄んで美しい。

・・・う~ん・・・。。彼女の言うとおり・・・「夏は夜。」やな・・・・。
 
 

Sさんのメール。

「・・・昨晩なかなか寝付かない娘を抱っこしながら窓の外を見ていると、水辺から迷子になったのか蛍が一匹フワーッと飛んできて、その光の想像以上の明るさにちょっと感動してしまいました。

『夏は夜。』ですね。」

・・・Sさんも将来、・・・稀代の才女清少納言のようになるのか、はたまた頓智話の世界で一休さんのようになるのか・・・、楽しみですね(笑)
 
 

春はあけぼの。

やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 

夏は夜。

月の頃はさらなり。

闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。

雨など降るもをかし。
 

秋は夕暮れ。

夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、

二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

( 「枕草子」   清少納言)

Some money

ブログ

長女に京都駅で会う。

アルバイトに向かう途中とのことで、2時間ばかりスターバックスで話す。

大学の体育会ヨット部で結構日焼けした褐色の顔。

話しのレスポンスが良く、楽しい・・・。

745px-Starbucks_Shinjuku

 
 
 

コーヒーを買うとき、

「財布に20円しかはいってへんし・・・・。もうちょっとあるわ。・・・23円や。バスの回数券もあるし、バイト先で賄いはでるし・・・・。・・・友達にもたかるし・・・・(笑)。・・・けっこう不自由してへんし・・・。」(微笑)

「・・・・・。。」(父)
 

 
 
 

机の上に、読みさしの○○新聞を置く。

○○新聞の紙面が一番面白い・・・。紙面の構成が・・・好きやし・・・。合宿とかあるので3ヶ月単位で取っている。」

その内・・・♪BzBzBz・・・♪(携帯電話の着信振動音)

「・・・○○新聞のNewsの携帯配信や。・・・SFCGの社長が・・・らしいで。」
 

 
 

「バイト先の飲食店が、巨大飲食グループに吸収されて、・・・・それ以降労働条件がどんどん厳しくなる・・・。従業員さんは、アルバイトが来ないと、ず~っと店にいっぱなしやし・・・・。目は・・・結構・・うつろ・・・・。自分はアルバイト頭やし・・・、行かんわけにはいかん。・・・・う~ん・・・『ブラック』な企業やな。」 
 

 

何か面白い本を持ってきて欲しいとのことで、10冊余りの本と六花亭のビスケットを渡し笑顔で別れる。

 
 
 
「What you need in your life is courage, imagination and some money.」
“Charlie” Spencer Chaplin
 

「人生に必要なもの、それは勇気と想像力と少しばかりのお金。 」

200px-Chaplin_The_Kid