某日、京都での業界団体の会合に出かける。
3月末故、何かと会合が多し。
往路、車中、読みたい本を2冊ばかり、持参し熱心に読む。
いつの間にか、・・・・睡魔が・・・・。。
・・・気づくと、園部駅で電車が車両不調のため、立ち往生している模様・・。
それをいいことに、再度読み進める。
アナウンス有り。
・・・・回復不能になりましたので、4番線の快速に乗り換えてください。特急券は払い戻し・・・・
階段を上がって、降りるところで、前を歩いている80歳前後のご老人が、足をもつらせ前のめりに倒れられる・・。
「あ~!!」 廻りの婦人
「・・・・・・」 ご老人
あわてて皆で抱き起こす。
怪我はない模様。
悲鳴をあげられた、婦人の一人が腕を取りながら、老人と階段を降りられる。
「さ~着きましたよ。」
復路、二条駅に着くと、小雨の中、騒然とした雰囲気・・・。
今度は初老の男性が、駅頭で倒れられている。
取り囲む人々・・・。
近所の店員とおぼしき婦人が抱きかかえて、駅の待合いのベンチに座らせる。
私も男性の荷物を運ぶ・・。
気づくと、倒れた男性と駅前の店員さんと私の3人になっている。
店員さんはうどん店の方のようで、50代で黒のジーンズに割烹着姿。
ジーンズが粉で白い・・・。
男性が直前にうどん店でお湯割りを飲まれた模様。
地面に座り込み、根気よく店員さんが男性に話しかける・・・。
「救急車を呼びましょうか・・?」
「・・・・大丈夫 。前にもあったし、自分でわかる。」
「病院で休んでいったら・・・。」
「・・・大丈夫。」
・・・何回か同じやり取りが続く・・・・・
「・・・おいくつですか?」
「・・・・65歳。」
「家はどちら・・?」
「・・・醍醐。」
「前は何処の病院に入られたの・・?」(笑顔)
「・・・音羽病院。」
「・・・呼びましょうね。」(笑顔)
あっという間に救急車が到着。
「前回はどんなことで倒れられました・・?」(隊員)
「・・・脳挫傷・・。」
淡いブルーのベン・ケーシーみたいな医療着姿の京都市消防局の精鋭達は溌剌としている・・・・。
・・・両方で抱きかかえないと歩けない状態。
担架で無事救急車に収容。
一連の店員さんの対応に、・・・仰ぎ見るような思い・・・。