五色の旗

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駅南店PLUS+YONEDA(お部屋探しとリフォームのお店)に寄りましたら、すっかり春めいたしつらえがしてありました。丁度お部屋探しシーズンの真っ盛りです。スタッフも張り切っている様子です。

 

市内を車で走っておりましたら、福知山城に五色の旗が気持ちよさそうにひるがえっておりました。

 

何故か高校時代の教科書に書いてありました、詳しくは忘れましたが、「・・酒旗の風・・」の言葉の入った中国の詩を思い出しました。インターネットで検索すると、有名な「千里鶯啼いて緑紅に映ず・・・」ではじまるの七言絶句の一節でした。

古文の先生がなんともいえない春風駘蕩たる様子でおおらかに詩の説明をしてくれたことを思い出します。目の前に中国の春の山村の景色が見えるようでした。

いよいよ春ですね。

 

江南の春     

千里鶯啼いて緑紅に映ず

水村山郭酒旗の風

南朝四百八十寺

多少の楼台煙雨の内 

          杜牧

 

効果音

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朝掃除をしようとして歩いていますと、○堀部長が上を指さしました。会社の植え込みの梅がほころび始めておりました。朝陽に梅のつぼみが輝いていました。

今日は気温は低かったですが、快晴に恵まれ、午前中に両丹日々新聞社様の印刷工場の地鎮祭を行いました。来賓の各新聞社の皆様も集まってこられ、皆で心を一つにしてお祓いを致しました。

  

「・・・此の斉庭を厳の盤境と祝い定め祓ひ清めて忌竹刺立(いみたてさした)てて、注連縄(しめなわ)引き廻し真榊立栄(まさかきたちさかえ)して招ぎ奉り座せ奉る掛け巻くも綾に畏き、一宮神社の主神(おおかみ)大地主神(おおことぬしのおおかみ)産土神(うぶすなのおおかみ)屋船豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)・・・・」

と宮司様の祝詞が聞こえてきました。

「・・・故八十日日(やそかひ)は有れども平成21年2月7日の今日の生日の足日の吉辰(よしとき)に神随(かむながら)古き例(ためし)に大神等(おおかみたち)を厳(いつ)き奉りて地鎮(とこしずめ)の御奉仕(みまつりつかえ)へ奉る諸人等(もろびとら)大前に参集し御食御酒海川の幸々山野の種々を献奉り・・・。」

外で鳥(雲雀?)のさえずりが聞こえてきます。

機嫌良くお祓いを終え、皆で記念写真に収まりました。

来賓の方にも喜んで頂き、一人の方が「天候に恵まれ、・・・げんが宜しいね。」とおっしゃられました。

私が「雲雀(ひばり)も鳴いていましたね。」と言いますと、その方曰く「米田組さんが裏でテープを流されたのかと思いました。」(笑)

とても祝詞が心に響く地鎮祭でした。

立春大吉

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所用があり京都に電車で行きました。福知山駅で知った方にお合いし、挨拶を交わしました。

「じゃここで・・・。」とホームでお別れしました。

無意識に、その方につられて同じ電車に乗りました。「・・タンゴ○○号大阪行き・・」の車内放送が・・。

「おっと・・・危ない!」

無事京都行きに乗りました。

車内では社員の読書感想文を読んだり(今回は今が旬の勝間和代さんの翻訳本と執筆本の2種類です。)雑誌を読んだり、・・・うつらうつらして過ごしました。

二条駅からタクシーに乗りました。ふと・・・誰かの視線を感じました。

個人タクシーの経理部長?があらたまった姿勢で私を眺めています。

あまり可愛いので運転手さんに話しかけますと、

「・・・両面テープでつけたんですわ。以前は商店なんかでみかけましたけど・・。」とのことでした。

「もう節分やで春ですね。」

「・・・以前は節分言うと壬生神社や吉田神社からピストンで往復するほどお客さんがおられたんですけど・・・。」との事でした。

・・・・・

用事を済ませ、帰りに歩いていますと、「プフォー~」とラッパの音が・・・。

 

お豆腐やさんのラッパでした。

・・・春浅い京都の時間もゆらゆらと過ぎていくようです。

春が一歩一歩・・。

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寒気もゆるんだここ数日です。寒さでこわばっていた背筋が伸びる気がします。所用で大阪の桜宮に行ってきました。阪神高速から降りたら、ピンクの梅の花が見えてきました。春がヒタヒタと一歩一歩近づいているのを感じます。

会社の水仙もとてもいい匂いです。

 

寒気のゆるんだ夜、退社時に夜の気配を感じるのが好きです。

・・・あっそうそう・・・、愛犬も寒い夜は帰宅しても犬小屋から出てきません。いつものようにまとわりついて、「おかえりなさい。ごくろうさま。」の一言がありません。

・・・高校生の息子にも寒い日は、愛犬はそんな態度です。息子が愛犬に一言呟きました。

・・・おまえの仕事やろが・・・。」

 

 

冬の星座 

木枯らしとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇しき光よ
ものみな憩える
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる 

 

ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
すばるはさざめく
無窮を指さす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる     

堀内敬三 訳詞

雪の朝

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朝出かけに、雪が激しく降りかけました。昨日新車(トヨタ プリウス)に入れ替えたため、あわてて朝一番に旧知のタイヤ店にスノータイヤをつけに行きました。

先代の頃に、社屋を建てさせて頂いたお店です。

幸い、息子さんの社長さんがおられ直ぐに作業に取りかかって頂きました。

・・・・・

遠い昔・・お店の女性経営者(現会長)の方からお電話があり、先代と上がりますと、社屋を建てるという計画をお話になられました。先代が、

「見積もりの末席にでも加えて頂ければ・・・。」と話しました。

「いいえ。社屋は米田組さんに建ててもらうと決めております。」とニコニコとお話になられました。

工事引き渡し後の年末に女性事務員さんが会社まで軽トラックで一升瓶8本くらいを木箱に入れたものと「酒肴料」と書いた金一封をお持ちになられました。

お礼の電話をしますと、「・・・現場の方に一席設けて食べてもらわなあかんのやけど・・。」と会長はおっしゃられました。

・・「神様みたいな人やなぁ。」と思っていました。

・・・・

社長の奥様と四方山話をしてますと、御歳(おんとし)80数才になられる会長が会社に出てこられました。久方ぶりにお目にかかり、話が弾みました。

「・・・散歩してましたら、急に片足が半歩しか出んようになりまして、知った奥さんがみつけて家まで送ってくれました。・・お嫁さんと『まぁとりあえずお茶を飲もう。』ということになって、お茶を飲もうとしたらむせたんですわ。・・『あんたらぁ、まずいお茶にして悪かったな。』と言いました。」

「お嫁さんとルネス病院に行って、先生と話したら、・・・気がついたら病室でした。・・・良い先生にあたって・・・。」

「皆さんのお陰で今日まで商売をさせて頂いております。」

本当に美しい福々しい顔をしてお話になられます。

別れ際、会長の手を握らせて頂いて、事務室から辞去しました。

会長は外まで出られて、見送って頂きました。

小さな小さな会長が雪の中に立たれて、

「嬉しゅうて涙が出ますわ・・。」とおっしゃられました。

私も胸の中に、こみ上げてくるものがありました・・。