簡潔・明瞭

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日露戦争 連合艦隊 作戦参謀 秋山真之  「智謀如湧」(ちぼうわくがごとし)との評。

「敵艦203地点ニ見ユ0445」と受電。(仮装巡洋艦がバルチック艦隊の灯火を夜の海上に発見)

敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ聯合艦隊ハ直チニ出動、コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と打電。(大本営宛)後半は13文字。

(「本日天気晴朗ノ為、我ガ連合艦隊ハ敵艦隊撃滅ニ向ケ出撃可能。ナレドモ浪高ク旧式小型艦艇及ビ水雷艇ハ出撃不可ノ為、主力艦ノミデ出撃ス」の意)

「皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」(Z旗)

秋山真之は後世、名文家と称せられる。

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(土木部 勉強会 「簡潔明瞭な文章」のレジメより)

・・・まもなく、NHKで秋山好古・真之兄弟と正岡子規を主人公とした「坂の上の雲」(原作 司馬遼太郎)がはじまりますね。

楽しみ

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テイクダウン

興味深い本でした。ノーベル化学賞受賞の下村脩氏の子息で物理学者でありコンピューターのセキュリティーの専門家である務氏が、稀代のハッカーケビン・ミトニックを逮捕するまでの息詰まる攻防。

「黙ってソフト(オキの携帯電話ソフト)を渡してもらえないかな。」
「いずれ頂戴するつもりだがね。」

丹念に侵入者の足跡をたどる、根気の要る作業。現実とバーチャルが一緒になったハッカー同士の会話。

全米のコンピューターのセキュリティーを司るCERTの官僚組織の弊害。ニューヨークタイムズを利用したCERTへの注意の喚起とミトニックへの宣戦布告。FBIの協力。

ここかしこに、西海岸に住むコンピューターのセキュリテイー専門家のライフスタイルが垣間見えました。シェラネバダ山脈とサンディエゴを空路で行き来し、自然の中でクロスカントリースキーを楽しみ、都会での知的な挑戦をする生活。同じくソフト技術者である務氏の彼女のネパールへのスピリチュアルな旅。

コンピューターがアメリカ西海岸で、反戦運動・ヒッピー文化に始まるカウンターカルチャーとして生まれてきた経緯が、なんとなく分かります。

史記2
 

某雑誌に著名な化粧品メーカーの会長の「読書の楽しみ」みたいな小文が載っていました。その中で、司馬遷の「史記」を挙げておられました。早速Amazonで6巻まで注文しました。

蘭栽培で有名なその会長を乗せたたことのある、タクシー運転手に都内でいきあったことがあります。

「とても謙虚な方です。」

読んでみますと、思わず引き込まれていきます。

・・・本を読む楽しみは尽きないですね。

シンプル。

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会社の勝手口に、なにやら掲示板が・・・・。

物々交換2

なんだろう・・??

物々交換

生活感あふれる・・・?「物々交換掲示板」(環境会議主催)でした。

・・・私のドライバーも里子に出ていきました。
 

会社の環境会議の中で、「シェアリング」の話しをしています。

01-p01

会社の8人乗りのボンゴ車を、休日に従業員用に貸し出しています。

結構需要があり、家族のレジャーの使って貰っています。

一家の2台目の車を減らし、ご主人は平日は自転車通勤といった塩梅(あんばい)です。

 
無駄を省き、心豊かに生きていくすべとして「シェアリング」もありかな・・。と思います。

シンプルに生きてきたいですね。

 

 

クラゲを捕っていた少年

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土曜日にノーベル化学賞を受賞された下村脩氏の名誉市民の顕彰式典に厚生会館まで行ってきました。

秋晴れの中、下村氏がどんな講演がされるのか、楽しみに歩いていきました。

下村氏は陸軍将校だったお父上の勤務地の関係で5歳まで福知山に在住されたとの事です。

GFP緑色蛍光たんぱく質

オワンクラゲから抽出された緑色蛍光たんぱく質(GFE)の発見と開発で、2008年にノーベル化学賞を受賞されました。(写真はオワンクラゲではありません。)

・・・182cmの長身の氏のスライドを使った講演は、とても分かりやすく、興味を引くものでした。

長崎薬専(長崎大学薬学部)・名古屋大学理学部・プリンストン大学での各々の恩師にテーマを与えられ、導かれたと謙虚に語っておられます。

・・・休憩時間に、iPhoneを使って下村氏の記事を読んでおりました。

興味を引いたのは、息子の下村努氏のことです。

・・・家族で網を持ってオワンクラゲを捕っていた少年のその後・・・です。

数学・物理は抜群の成績であったそうです。飛び級で学年が上がったり、高校時代に既にプリンストン大学天文学部のコンピューター計算を請け負ったりしていました。しかしながら、熱中する余り、高校を放校処分になりました。現在は物理学者になられており、カリフォルニア大学サンディエゴ校主席特別研究員を務めておられます。

コンピュータセキュリティ専門家としてあまりに有名だそうです。

1990年代にはFBIに協力し、伝説的なクラッカーのケビン・ミトニック(クレジットカード情報2万枚をクラッキング)の逮捕に貢献したとの事です。

・・・ある日、務氏のコンピューターから情報が盗み出され、彼を愚弄するメッセージが残された。コンピュータセキュリティ専門家として、FBIにも助言することとなった務にミトニックは宣戦布告する。

ミトニックはインターネット経由で務氏にボイスメールを送り、殺害をほのめかすこともあったそうです。しかしミトニックにはロサンゼルス生まれでありながらイギリス人のようなアクセントで話す特徴があったため、務氏は声のその特徴から相手がミトニックだと気付いたという・・・。

・・市連邦地裁において人定質問が行われると、ミトニックは初対面の務氏を見やり

君の技術に脱帽した。

という趣旨の言葉をかけたという。(Wikipedia)

下村務氏

そのエピソードは後に務氏が「テイクダウン」として出版。それを元に「ザ・ハッカー」として映画化もされました。

テイクダウン

・・・・写真でよく報道された、家族ぐるみで網をもって、西海岸の港で、オワンクラゲを取っていた少年が、あまりに有名になっておられるのに驚きました。

オワンクラゲからハッカー(クラッカー)に相手が変わったわけですね。(笑)

ホームページによると、San Diego在住で活発なインラインスケーターであり、クロスカントリースキーもこよなく愛好されるそうです。

・・・なんか・・かっこいいですね。
 

・・・・早速、Amazonnに「テイクダウン」(下村務著ジョンマーコフ著)を注文しました。

 
takedown:「現行犯逮捕」の意だそうです。

里の秋

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週末に、リフォームのお客様廻りをしておりました。

綾部市の高津町にいきますと、道が狭く、くねくねと曲がっており、車の離合も困難です。

以前車を停めたことのある、神社の前に車を置いて歩きました。

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昔ながらの里で、懐かしい景色が拡がっておりました。

座り込んで一心に農機具を修理するお爺さん、近所同士の井戸端会議・・・・、取り入れの終わった田んぼで藁や草を焼く煙・・・。

家々の庭や前栽には、秋の花々が咲いていました。

公会堂の前の木に石榴(ざくろ)がたわわになっておりました。

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あいにくお留守でしたが、気持ちのとても落ち着くような里でした。

神社の近所にはこんな立て札が建っておりました。

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「郷学校 明倫堂」「尊義館」「尊麗校」・・・、名称だけでもその時代の空気が感じられますね。