こんにちは!
雨の日が続き、福知山マラソンを前に体調を崩し気味の設計大槻です。
先日、大阪で省エネセミナーに行ってきました。
講師は気密・断熱の第一人者 南 雄三先生。
南先生のHPはこちら
この勉強会は『HEAT20』の内容についての話です。
「HEAT20」(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)
という民間の組織が設計ガイドブックを発刊されていて、その勉強会でした。
簡単に言うと、住みやすい快適な家をつくる為に専門家の先生方が集られて、設計基準をつくられたのが、
この『HEAT20』という基準です
2020年にH25年の新断熱性能基準が義務化されます。
そこで、この『HEAT20』は
2020年義務化の平成25年基準(改正省エネ基準)達成はもちろんのこと、
もう少し上のG1・G2という二つの基準で、寒さ・暑さを我慢しない「快適」なお家を作って行こう。
という考えを基に、民間でその基準を作られました。
まず断熱性能の推奨グレードを2つに設定
G1グレード
G2グレード
(簡単に言うとG1がH25年基準でいう東北レベルの断熱性能、G2が北海道レベルの断熱性能ということです)
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地域区分 5地域(京都府北部)
UA値:皮平均熱貫流率(外皮の省エネ性能)・・・この数値が低い程性能の良い家です
H4年基準=1.54
H25年基準=0.87(2020年より完全義務化)
HEAT20 G1 =0.48(H25年度基準:東北レベルの家)
HEAT20 G2=0.34(H25年度基準:北海道レベルの家)
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例えると
■20℃になったリビングの暖房を夜11時に消して、朝5時までに下がる温度がH4基準では9℃を下回るくらいなのが、H25基準では11℃くらい、G1では13℃程度、G2では15℃程度にしか下がらない。
※就寝時に寝室の室温が10℃以下にしないことが健康・寿命に大きく影響するそうです。
そこで、この基準を当社にあてはめると
『凛』でUA値が約0.65~0.75
『ゼロエネモデル住宅』で約0.46~0.48 (※建物規模大きさで変動します)
H25年基準は全商品でクリアできていますが、HEAT20の基準には『凛』では、もう1歩と言ったところです。
今回のセミナーで
「断熱材がすごいんですよ~」「設備がすごいんですよ~」
と言っている時代はもう終わりで
断熱も個別に数値で分かるようになり、
お客様にとっては、住宅会社を選ぶ上で一つの判断材料になっていくと改めて感じました。
HEAT20についておわかり頂けましたか?
なかなか難しい内容でしたので、
疑問や質問があれば、気軽にお問い合わせください。
さて、工事中の住宅展示場ですが昨日足場が外され外観が見えてきました。
完成に向けて着々と工事が進んでおります。
1月の完成までもうしばらくお待ちください。