こんにちは。
もともと小食で一度に食べられる量が少ないのですが、
大阪に泊まり込みの研修に行ったとき、食堂で出されたてんぷらやメンチカツを残していたら
先輩に「年やな・・・」と言われたことにすごく納得した設計担当の山﨑です。
最近は氷入りのジュースも飲めなくなってきました。
さて、ばたばたとプラン案件が立て込んでいた9月、多いなと感じたのが「増築したい」というご相談です。
一部屋増やしたい、トイレを新設したい、リビングを広げたい等
きっかけは様々ですが、新たに住まいのスペースを広げることが出来れば、暮らしの幅も広がります。
しかし、増築するにはいろいろと既存の建物や敷地の状態を見て
考慮しなければいけないポイントがあります。
全ての現場に当てはまるわけではありませんが、
よくあるものを挙げてみますので、参考にしてください。
①すでにある下屋根の下に新しい屋根を入れる場合、天井の高さが低くなりすぎないか?
…これは本当にあるあるです。天井高さが低いと想像以上に圧迫感を感じますので、高さのチェックは必須です。
②部屋を広げたい場合、抜こうとしている壁は筋交いが入っていたり、耐力壁ではないか?抜いた場合、正しく補強できるか?
…筋交いが入っている、耐力壁である壁は基本的に抜くべきではありません。そうでない場合は補強を考える形になります。
③隣地の境界と近くなりすぎないか?
…民法上は最低でも50㎝以上必要とされていますが、50㎝ではあまりにも狭くて工事も困難ですし、
隣家とのプライバシーの問題も発生しかねません。1mくらいは空けた方が良いように思います。
④新しい屋根は、既存外壁との間で雨が入らないように新設できるか?
…屋根を今の外壁に突き当てるだけでは、簡単に雨漏りしてしまいます。
今の外壁を少し解体して、しっかりと屋根を繋げた方が安心です。
⑤近くに強さの分からない擁壁はないか?
…京都府内の現場であれば、高さ2mを超え、かつ30°よりきつい高低差は「がけ」と呼ばれ、強度が分からないのであれば、
一定の距離離さないといけない決まりがあります。高さ2mを超えていなくても、ある程度の距離離すことが推奨されます。
↑増築工事のプランをした時のイメージパースです。
目の前にないものを想像するのは難しいもので、私たちも現地の調査に行かせていただいた際には
写真をとったり寸法をひとつひとつ確認するようにしています。
なお増築工事は一部地域を除き、10㎡を超えると確認申請が必要となりますので、
その境目で大きく予算が異なることも覚えておいてください。
小範囲の増築であっても、基礎工事や屋根工事、もちろん躯体工事もありますので、
意外とお値段が割高になったりします・・・。^^;
増築を考えている、もしくは上で挙げたような項目で心配な部分があれば、
ぜひ弊社にご相談ください。
パースと合わせてご提案させていただきます。
埼玉生まれ、大阪育ちで、与謝野町に嫁ぎました。
5年間営業を経験し、今は設計コーディネーターとして図面やパースを作成する仕事をさせていただいております。
法令関係、補助金等、まだまだ勉強中ですが、一人前になれるように日々勉強しております。
2023年に子供が生まれ、育児と仕事をどちらも頑張っていきたいです。