日本の伝統技術 茅葺屋根葺き替え工事

工事箇所
間取り
施工費用825万円(税込)
工事期間2.5ヵ月
家族構成-
テイスト 和風  古民家  
悩み・困り事 雨漏れがする  見た目をきれいにしたい  古い  

家づくりのご要望・動機

・茶室の茅葺屋根が傷んでしまっているので葺き替えたい。
・茅葺をトタン等で覆ってしまう事が多いが、茅葺のまま残したい。

 

詳細画像

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工事前

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工事中

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担当者のコメント

茅での葺き替えは初めての経験で、職人を探すところから始めることも、施主様にご説明の上でスタートしました。

普段作業足場自体はよく組みますが、茅葺仕様で計画し、設定した高さの理由を、葺き替えの作業が始まってやっと納得できたような状態でした。

屋根の骨組みは既存の材を利用していますが、全て括り直しています。骨の材料自体はしっかりしていましたが、縄が緩んでしまっている状態で、茅を下す今しかできない事は見逃さずに納めました。

茅も全てを新調するわけではなく、内側から出てきたキレイな材は適材適所で再利用もしていただきました。

軒先を見上げると、茅の小口が層になって見えます。

これは使っている材料(一言に茅と言っても、数種類の植物)が違い、長さや硬さによって使い分けをした結果だそうです。

また棟の形状も地域によって様々あり、今回は写真の形状に。

屋根の状態だけでなく、周辺に立っている樹木のひとつをとっても屋根の為にと枝剪定の配慮があり、また茅を下した後の骨も自然木の為、真っ直ぐではない状態でいかにパッと見のキレイさを追求するか、キレイさだけでなく長持ちする事が大切で…と、いろいろと検討しながら進んでいく様子は、まさに職人技でした。

古い物をただやり替えるだけでなく、伝統を継承していきたいという想いを、見事にくみ取っていただけたと思います。

葺き替え作業はどれも新鮮な工程で、時間を気にせずずっと見ていたい現場でした。

定点カメラで撮影した写真を編集し、YouTubeにアップしておりますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

私が担当しました

 

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