倉庫建設を計画する際に抑えておきたいポイントを紹介します。
そもそも計画を立てる段階で抑えて知っておいた方が良い事について簡単に解説をします。
計画におけるポイント
①保管物品について
保管するモノによって、それぞれ倉庫の形式が変わります。
例えば低温環境が求められるモノを保管する際は冷蔵倉庫と呼ばれる断熱性能が高い倉庫に、
空調を効かせて保管をします。
詳しくは次のリンク「失敗しない冷凍冷蔵倉庫建設 | 計画のポイントを紹介」をご参考お願い致します。
またガソリンや油、最近では半導体や蓄電池などは、消防法で定められる危険物となります。
この様な危険物を保管する倉庫は、危険物倉庫といいます。
保管するモノによっては、倉庫の仕様や関係する法律も異なる為、重要なポイントとなります。
建物は建築基準法だけのルールで設計されているわけではありません。
②倉庫の使い方について
保管するモノが決まれば倉庫をどの様に使うのか?という点にも注意が必要となります。
倉庫の使い方は大きく分けると2種類あります。
モノを保管する事のみに意識をした保管型倉庫と、モノを保管し検品・仕分け・梱包・配送等の
物流機能も備えている流通型倉庫の2種類があります。
保管型倉庫は、いかに保管できる量を増やすかに焦点を当てた計画となります。
しかし流通型倉庫は作業動線や検品・仕分けスペース等の計画が必要となります。
倉庫スペースを「搬入」「保管」「搬出」と大きく3区画に分けて、Tの字で倉庫内をエリア分けする事も多いです。
③建物の形状について
倉庫の使い方、保管方式が決まれば建物の形状にも注意が必要です。
一般的に倉庫形状は、横長の長方形(1:1.5)が理想とされています。
荷物を搬入したり、搬出したりするフォークリフトや作業員の方の動線に目を向ける必要があります。
余りに奥行が長すぎる倉庫や返って短すぎる倉庫は、作業動線を考慮すると使いにくくなってしまいます。
また土地の形状も千差万別ですので、土地の形状やお客様の業態に合わせてヨネダではプランニングをさせて頂きます。
④倉庫内の高さについて
保管するモノ、使い方、建物の形状が決まれば次は高さについても気にする必要があります。
保管するモノをそのまま床に直置きするのか、それともラックを組むのかによって高さも大きく変わります。
ラックを組むと一言で言っても、何段組むのか?が重要なポイントとなります。
ラックを組むと倉庫内に荷物を立体的に保管できる反面、建物の高さが高くなりコストがかかります。
高さのロスを無くすためには、実際に何段組むのか?をしっかりと聞取り、そこから高さを設定します。
保管・作業効率を考慮して最適な高さを設定する事で、無駄な費用を掛けずに計画が出来ます。
⑤通路幅について
保管するモノ・使い方・建物の形状・倉庫内の高さが決まれば最後にメスを入れるのは通路幅です。
直置き・ラック組を想定し、更にフォークリフト等の通路幅を考慮します。
ラック組倉庫の場合で考慮するのが、
|「ラック」-「通路」-「ラック」-「ラック」-「通路」-「ラック」…「ラック」|となる様に
無駄な空間が生まれない様に倉庫内にラックを配置した計画を行います。
きちんと倉庫内の配置・通路幅を考慮しないとデッドスペースが発生してしまいます。
またデッドスペースだけではなく、スペースが足りないという可能性もあります。
この様に一言で倉庫と言っても考える事は沢山あります。
まずはザクっとしたイメージでも構いませんので、一度お問い合わせを頂ければご提案させていただきます。
入社11年目の33歳です。工場・倉庫の建設への不安を少しでも無くせる様にコラム記事の記載を始めました。
休日は、4歳の息子と遊ぶ(遊ばれる?)のが一番のリフレッシュです。
工場・倉庫の新築工事を長年専門としておりますので、お気軽にお問い合わせください。